研究課題/領域番号 |
17KT0012
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 特設分野 |
研究分野 |
遷移状態制御
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研究機関 | 同志社大学 |
研究代表者 |
木村 佳文 同志社大学, 理工学部, 教授 (60221925)
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研究分担者 |
八坂 能郎 金沢大学, 自然システム学系, 特任助教 (80631910)
遠藤 太佳嗣 同志社大学, 理工学部, 准教授 (50743837)
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研究期間 (年度) |
2017-07-18 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
18,590千円 (直接経費: 14,300千円、間接経費: 4,290千円)
2019年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2018年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2017年度: 13,000千円 (直接経費: 10,000千円、間接経費: 3,000千円)
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キーワード | イオン液体 / 不均一性 / プロトン移動 / 励起波長依存性 / 反応選択制 / 電子移動 / 不均一構造 / 励起状態プロトン移動 / 過渡吸収 / 時間分解蛍光 / 遷移状態 / 反応速度 |
研究成果の概要 |
本研究では極性部位と非極性部位からなるドメイン構造をもつイオン液体中での化学反応のポテンシャル面を、不均一な溶媒和座標と反応座標の二次元イメージとしてとらえ、反応経路を溶媒によって制御する可能性を追求した。イオン液体のドメイン構造による不均一構造は、電荷移動のような長距離相互作用が重要な反応では、顕著な効果はもたらさないが、プロトン移動のような短距離の反応では、選択的な効果をもたらすこと、またそれと関連してイオン液体の非極性部位での分子運動がイオン液体の構造的な運動とは相関していないことを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
イオン液体のもつ構造特異性と反応基質の構造をデザインすることにより、化学反応の収率をコントロールできる可能性があることが本研究によって示され、またその物理化学的な背景があきらかとなった。特に、反応特異性が示される系とそうでない系の特徴を本研究で示したこと、また無極性部分の運動性の特徴が解明されたことは、今後イオン液体を活用していくにあたって、重要な指針をあたえるものと考えられる。
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