研究課題/領域番号 |
17KT0015
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 特設分野 |
研究分野 |
構成的システム生物学
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
中津 史 新潟大学, 医歯学系, 准教授 (50360607)
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研究分担者 |
三間 穣治 大阪大学, 蛋白質研究所, 准教授 (30335301)
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研究期間 (年度) |
2017-07-18 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
18,590千円 (直接経費: 14,300千円、間接経費: 4,290千円)
2019年度: 4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 5,590千円 (直接経費: 4,300千円、間接経費: 1,290千円)
2017年度: 8,320千円 (直接経費: 6,400千円、間接経費: 1,920千円)
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キーワード | 脂質交換輸送 / イノシトールリン脂質 / 膜接触部位 / 構成的手法 / リポソーム |
研究成果の概要 |
オルガネラや細胞膜は、小胞体に近接して「膜接触部位」を形成する。膜接触部位では、脂質輸送タンパク質群を介して脂質が輸送されていることが分かりつつあるが、その制御機構には不明な点が多い。本研究では、構成的手法により脂質輸送タンパク質による脂質輸送を試験管内で再構成することで、その定量的な理解を目指した。人工脂質二重膜(リポソーム)と精製タンパク質を混合し、リポソーム間の脂質輸送を定量評価する系を確立した。一連の解析から、オキシステロール結合タンパク質群によるイノシトールリン脂質PI4Pとホスファチジルセリンの交換輸送のキネティクスが明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
膜接触部位を介した脂質輸送制御機構の解析において、細胞を用いた解析では様々な要素が複雑に関与するため、個々の脂質輸送タンパク質による脂質輸送の定量的なキネティクス解析は容易ではない。本研究では、試験管内における脂質交換輸送を再構成することで、そのキネティクスが明らかになった。これは、オキシステロール結合タンパク質群による細胞生理機能の解明に大きく貢献すると期待される。また、本研究で樹立した解析系は小分子スクリーニングに応用可能であり、種々の疾患やウイルス性感染症に関与することが知られている脂質輸送タンパク質群の阻害剤開発等に繋がる可能性が示唆された。
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