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有害事象ビッグデータの解析に基づく末梢神経障害メカニズムの解明

研究課題

研究課題/領域番号 17KT0052
研究種目

基盤研究(B)

配分区分基金
応募区分特設分野
研究分野 複雑系疾病論
研究機関京都大学

研究代表者

金子 周司  京都大学, 薬学研究科, 教授 (60177516)

研究期間 (年度) 2017-07-18 – 2020-03-31
研究課題ステータス 完了 (2019年度)
配分額 *注記
18,330千円 (直接経費: 14,100千円、間接経費: 4,230千円)
2019年度: 4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2018年度: 4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2017年度: 9,880千円 (直接経費: 7,600千円、間接経費: 2,280千円)
キーワード有害事象 / FAERS / レセプト / 電子カルテ / 末梢性ニューロパチー / 抗悪性腫瘍薬 / ボルテゾミブ / パクリタキセル / 有害事象データベース
研究成果の概要

1)ボルテゾミブによる末梢ニューロパチーを軽減する併用薬X1を有害事象データの統計学的解析から見出した。ボルテゾミブによる痛覚過敏モデルに対する薬物X1の効果をマウスで検討したところ、脊髄くも膜下腔内投与によって改善が見られた。ボルテゾミブはシュワン細胞の脱分化を促進し、マクロファージの活性化を来すことを見出した。
2)タキサン系抗がん剤が引き起こす末梢ニューロパチーについて有害事象データから併用薬X2を見出した。X2は静脈投与によってパクリタキセル誘発痛を急性に減弱させた。X2は末梢での起炎性物質の除去によってその作用を発揮していると推定された。

研究成果の学術的意義や社会的意義

有害事象は前臨床試験で予測不可能なものも多く、限られた症例の臨床試験でも見逃されるものがある。そのため第IV相試験と言われる市販後調査が行われているが、この患者データを解析することで得られる新しい仮説は、実証実験を経て分子メカニズムを明らかにする研究に発展できる。本研究は、このような構想を実現化するためドライの解析と動物や細胞を用いたウェットな解析の両面において実績を挙げてきた申請者が、これまでの経験に立脚して行った真に独創的な研究である。本手法は今後さらに増加することが確実なレセプトや電子カルテなどの医療記録を科学的に活用できる、新しい学問分野を樹立するほどの大きな意義がある研究と思われる。

報告書

(4件)
  • 2019 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2018 実施状況報告書
  • 2017 実施状況報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2019

すべて 学会発表 (1件) (うち国際学会 1件、 招待講演 1件)

  • [学会発表] Clinical evidence-based drug repositioning and target discovery2019

    • 著者名/発表者名
      Shuji Kaneko and Takuya Nagashima
    • 学会等名
      5th International Symposium for Medicinal Sciences
    • 関連する報告書
      2018 実施状況報告書
    • 国際学会 / 招待講演

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公開日: 2017-07-21   更新日: 2022-12-28  

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