研究課題/領域番号 |
17KT0068
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 特設分野 |
研究分野 |
次世代の農資源利用
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
廣田 充 筑波大学, 生命環境系, 准教授 (90391151)
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研究分担者 |
井田 秀行 信州大学, 学術研究院教育学系, 准教授 (70324217)
藤嶽 暢英 神戸大学, 農学研究科, 教授 (50243332)
辻村 真貴 筑波大学, 生命環境系, 教授 (10273301)
大塚 俊之 岐阜大学, 流域圏科学研究センター, 教授 (90272351)
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研究期間 (年度) |
2017-07-18 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
17,290千円 (直接経費: 13,300千円、間接経費: 3,990千円)
2019年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2018年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2017年度: 11,700千円 (直接経費: 9,000千円、間接経費: 2,700千円)
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キーワード | 茅場 / 茅葺き屋根 / 持続的な農業 / セルロース分解菌群集 / 半自然草原 / 環境調和型農林業 / 農資源 / 持続的管理 / 生態系サービス / 環境調和型農林 / カヤ場 / ノガリヤス / 人工草地 / 火入れ / 生態系機能 |
研究成果の概要 |
本研究では、現在も利用されている茅場の価値を多面的に評価することを目的として、長野県小谷村の茅場を対象として、火入れ処理の効果、草本および菌類相の調査、および土壌に関する調査を行った。小谷村の茅場では、場所により植生が大きく異なっており、土壌の質の違いがその植生の違いに影響を与えていることを明らかにした。また火入れの有無が茅の質に大きな影響を与えていることや茅葺き屋根に特殊な菌類が存在することなども明らかにした。本研究の結果から、茅場の生物相、茅の生産量および質は、茅場で継続的に行われている火入れや刈取りといった人為的管理の影響を強く受けていることが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
小谷村茅場での様々な分野の研究から、近年問題となっている茅の生産量の低下および茅の質の低下の現状把握とその原因の一端を明らかにすることが出来た。具体的には、刈り取りや火入れなど、茅場管理のための撹乱の影響が大き過ぎると、土壌表層浸食が促進されてしまい、茅の生産量および茅の質低下をもたらす可能性を明らかにした。これらを踏まえ、茅場および茅葺き民家の持続的利用を講じる必要がある。
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