研究課題/領域番号 |
17KT0098
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 特設分野 |
研究分野 |
遷移状態制御
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
仙波 一彦 京都大学, 工学研究科, 助教 (30712046)
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研究分担者 |
榊 茂好 京都大学, 福井謙一記念研究センター, 研究員 (20094013)
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研究期間 (年度) |
2017-07-18 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | トランスメタル化 / 協働触媒 / クロスカップリング / アルケン / アリルアリール化 / 協働触媒反応 / パラジウム / コバルト / 水素化カップリング / 銅 / トランスメタル化反応 / 金属協働触媒 |
研究成果の概要 |
本研究では遷移金属錯体間での配位子交換(トランスメタル化)の遷移状態制御による新規触媒反応の開発を目的として研究を行なった。その結果,アリールパラジウム(II)とアルキル銅(I)の立体反転を伴うトランスメタル化の遷移状態構造の導出に成功し,その立体反転の理由を明らかにした。また,アルキルコバルト(I)とアリールパラジウム(II),およびパラジウムエノラート(II)とアリルパラジウム(II)の間での新たなトランスメタル化を見出し,本知見を基礎にパラジウム協働触媒によるアリル炭酸エステルとアリールボロン酸エステルによる電子不足アルケンのアリルアリール化反応を見出した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究で得られた立体反転を伴うトランスメタル化に関する知見は,アルキル金属反応剤の立体反転を伴うクロスカップリングの開発に重要であり,医農薬品の効率的な探索に繋がる研究成果である。また,新たなトランスメタル化に関する成果は,遷移金属協働触媒反応の開発に有用であり,本研究の知見を基礎に新たな触媒反応の開発が期待でき,我々の生活を豊かにする有機化合物の効率良い合成に繋がると期待される。実際に,本知見を基礎にパラジウム協働触媒による電子不足アルケンのアリルアリール化という反応を見出すことができた。
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