研究課題/領域番号 |
17KT0116
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 特設分野 |
研究分野 |
構成的システム生物学
|
研究機関 | 国立研究開発法人情報通信研究機構 |
研究代表者 |
近重 裕次 国立研究開発法人情報通信研究機構, 未来ICT研究所フロンティア創造総合研究室, 研究マネージャー (60359081)
|
研究期間 (年度) |
2017-07-18 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
|
キーワード | リボソーム / 分裂酵母 / 発現制御 |
研究成果の概要 |
本課題では、分裂酵母を用いて、増殖細胞における栄養源の増減に応じたリボソーム数維持制御機構の解明を目的とし、とくに「リボソームを作るために使われるリボソームの割合」に注目し、全mRNAに対してリボソームタンパク質遺伝子のmRNAが占める割合(r-fraction)を、さまざまな培養条件や変異体において、DNAマイクロアレイを用いて測定した。その結果、r-fractionの変動は、リボソームタンパク質遺伝子に固有の発現制御機構と染色体全域にわたるグローバルな遺伝子の発現制御機構が、協調的に働いて生じていることを見出した。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
リボソームタンパク質遺伝子に限らず、多くの遺伝子は、遺伝子毎に、あるいは、機能的にカテゴライズされる関連遺伝子群毎に、それぞれに特異的な転写因子や染色体修飾によって、その発現が制御されていると考えられてきた(ローカルな遺伝子制御)。本研究でr-fractionという指標に注目して行った一連の測定から、染色体全域にわたって遺伝子発現のベースを調節する機構(グローバルな遺伝子制御)が存在し、それが、ローカルな遺伝子制御と協調することで、生育に至適な遺伝子発現を実現していることが明らかとなった。
|