研究課題/領域番号 |
17KT0130
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 特設分野 |
研究分野 |
複雑系疾病論
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研究機関 | 順天堂大学 |
研究代表者 |
福原 武志 順天堂大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (20359673)
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研究期間 (年度) |
2017-07-18 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | バイオマーカー / パーキンソン病 / 炎症性サイトカイン / トランスクリプトーム / オミクス解析 / 炎症 / トランスオミクス / CAGE解析 / 血液脳関門 / 血管内皮細胞 / 単球 |
研究成果の概要 |
PD早期バイオマーカーを探索する目的で、白血球、iPSならびに分化誘導した細胞群のトランスクリプトーム解析、および末梢血液中の分泌因子解析(Secretome解析)を行った。バイオマーカー候補となる統計的に有意な分子のうちで、特にPARK2変異を有する遺伝的背景においてMEG3やIL18といった因子が抽出された。各炎症因子群の既報との比較では量的変動において一致または相反する結果が含まれ、PD患者の病態ステージによる変動の結果と考えている。標的細胞として想定される血管内皮細胞や単球を用いた候補因子の機能解析については継続的な今後の解析が必要である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究はトランスオミクス的視座にたち、神経系細胞系譜の細胞と免疫系細胞との遺伝子ネットワークの共役性を明らかにしようとしたものである。PD患者の早期診断バイオマーカーは臨床的に早期の治療介入や疾患修飾療法の開発に重要であり、iPS細胞を利用したトランスクリプトーム解析ではメカニズムの一端を明らかにできたと考えられる。血中バイオマーカーについては既報との相違についてさらなる検証が必要と考えられるが、特にPARK2変異の遺伝的背景におけるメカニズムを説明しうる因子群が明らかとなったため、特に創薬標的候補を得る結果につながったと考えられる。
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