研究課題/領域番号 |
17KT0137
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 特設分野 |
研究分野 |
オラリティと社会
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
大谷 真 京都大学, 工学研究科, 准教授 (40433198)
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研究期間 (年度) |
2017-07-18 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | テレワーク / 共在性 / 聴覚空間情報 / 頭部位置センシング / バイノーラル再生 |
研究成果の概要 |
現状のテレワーク環境では他者と空間を共有しているという感覚を得ることが難しく,実環境と同様に人々が共在性を獲得するためには,他者が音源としての発話者の位置情報を含めて知覚することを可能とする音情報の収録・伝達・再生システムの構築が必要である。本研究では,発話者の位置センシングとバイノーラル再生方式による音響再生を用いることで,テレワーク環境における共在性を考慮した音情報伝達システムの構築を目指した。本研究で開発した音情報伝達システムを用いた実験により、他者が発する音の空間情報の知覚が他者との共在性の獲得において重要な役割を果たしていることを定量的に示唆する結果が得られた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
他者の存在を認識する上で聴覚情報は重要な役割を果たしているが、本研究の成果は、他者が発する音の空間情報の知覚が他者との共在性の獲得において重要な役割を果たしていることを定量的に示唆するものであり、国内外で初めて得られた知見である。人々のコミュニケーションにおける技術基盤としてテレワーク環境を含めたテレコミュニケーション技術の必要性・重要性の認識が劇的に高る一方で、やり取りされる聴覚情報の質の低さが他者との共在性の獲得の困難さに繋がっている。本研究の成果は、より高度な人々の知的共同作業を可能とする次世代のテレコミュニケーション技術の実現に繋がる重要な知見を与えるものである。
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