研究課題/領域番号 |
17KT0138
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 特設分野 |
研究分野 |
オラリティと社会
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研究機関 | 第一薬科大学 (2021-2022) 九州大学 (2017-2020) |
研究代表者 |
濱田 裕子 第一薬科大学, 看護学部, 教授 (60285541)
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研究分担者 |
北尾 真梨 神戸大学, 保健学研究科, 助教 (80778811)
藤田 紋佳 九州大学, 医学研究院, 助教 (10437791)
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研究期間 (年度) |
2017-07-18 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 子どもの死 / グリーフ / 悲嘆 / グリーフサポート / ビリーヴメントケア / ビジュアル・ナラティブ / 描画法 / アクションリサーチ / ビリーブメントケア / 家族 / 遺族支援 / ビジュアル・ナラティヴ / インタビュー / 質的研究 / ビジュアルナラティブ / グリーフケア / ナラティブ / 小児 / 遺族 |
研究成果の概要 |
子どもを亡くした家族の悲嘆に伴う体験を明らかにするために、子ども亡くした親を対象に、ビジュアル・ナラティブ法(描画インタビュー)によって、子どもとの関係の過去、現在、未来と悲嘆について調査した。16人から収集した描画56枚とその語りのパターンと事例分析を行った。子どもとの関係性の変化は、過去と現在では、「包む」「見守る」から、「包まれる」「見守られる」など、主体と客体の逆転現象が特徴であった。 また、悲嘆を共有する場の生成と場の意味の探求を目的に、期間中に10回分かち合いの場を開催した。場がもたらす意味は、「ひとりじゃないと思えること」「悲しみを表出する場」「子どものことを語れる場」であった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
子どもを亡くすこと自体が稀になった現代において、子どもを亡くした親の悲嘆は計り知れない。本研究は、既存のインタビューやアンケートなどを用いた悲嘆(グリーフ)研究とは異なり、亡くなった子どもと親との関係性を描画によって明らかにし、さらに、ビジュアル・ナラティブが今後のグリーフサポートにつながる示唆を得た。また、グリーフの会という遺族の分かち合いの場を作ることによって、その場の持つ意味を探求し、子どもを亡くし、孤立しやすい遺族に対するサポートに還元するアクションリサーチとして社会的意義も大きいと考える。
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