研究課題/領域番号 |
17KT0140
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 特設分野 |
研究分野 |
オラリティと社会
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研究機関 | 早稲田大学 (2019-2021) 滋賀県立大学 (2017-2018) |
研究代表者 |
細馬 宏通 早稲田大学, 文学学術院, 教授 (90275181)
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研究分担者 |
篠原 和子 東京農工大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (00313304)
田中 秀幸 東京農工大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (70231412)
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研究期間 (年度) |
2017-07-18 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 相互行為 / ジェスチャー / マルチモーダル分析 / オノマトペ / 介護 / メタファー / 実験認知言語学 / 音象徴 / 音声 / 身体動作 / ケア / ELAN / マルチモダリティ / 動作 / 多感覚 / 共同作業 / 身体運動 / 会話分析 / 認知症 |
研究成果の概要 |
介護のさまざまな場面で発せられる「よいしょ」「せーの」といった掛け声や、「ふわーっと」「ちょーっと」といった擬態語、擬音語は、フレーズの中に豊かなアクセントを持ち、動作に応じて音の引き延ばしや中断ができる。この研究では、1. 掛け声やオノマトペは個人の運動を調整するのに役立っていること、2. オノマトペに含まれる音象徴は、それを表す様態の属性と関係があること、3. 掛け声やオノマトペは、動作に応じて異なるタイミングで音の引き延ばしや中断を行っていること、4. 発声は、介護者も利用者も行うことがあり、お互いが次に行う動作のタイミングの調整に役立っていることを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
高齢者介護の現場では、介護者と利用者による身体動作が頻繁に行われる。介護者と利用者の身体の動きには、両者の発する声のタイミングが関わっている。本研究では、ふだん意識することなく用いている掛け声やオノマトペが、じつは動作のタイミングと協調していること、介護者どうしや介護者と利用者がひとたび協調作業を行うときには、お互いの声に対して注意を向けることで、動作のタイミングが調整可能になることを示した。
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