研究課題/領域番号 |
18012021
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研究種目 |
特定領域研究
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
生物系
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研究機関 | 浜松医科大学 |
研究代表者 |
北川 雅敏 浜松医科大学, 医科部, 教授 (50294971)
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研究期間 (年度) |
2007 – 2008
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
11,000千円 (直接経費: 11,000千円)
2007年度: 5,600千円 (直接経費: 5,600千円)
2006年度: 5,400千円 (直接経費: 5,400千円)
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キーワード | 細抱周期 / 癌 / ユビキチン / p27Kipl / 細胞周期 / p53 |
研究概要 |
本研究ではp53のユビキチンリガーゼとして報告されているPirh2の新たな機能を解明し、がん化との関連を明らかにすることを目的とする。これまでの我々の解析でPirh2のp53をユビキチン化する活性は低いことを示唆するデータが出ており、Pirh2のp53以外の標的の同定と機能の解明を目指す。我々はp27KiplのN末端をbaitとしたYeast Two-hybridスクリーニングで、Pirh2を検出した。このことからp27が新たなPirh2の基質である可能性が示唆され、その検証を行なった。その結果、Pirh2は哺乳動物細胞内で過剰発現させるとp27と結合し、p27のユビキチン化と分解を充進する能力を有することがわかった。この機能はPirh2のリングフィンガードメイン依存的であり、Pirh2がp27の新たなユビキチンリガーゼの候補であることが示唆された。さらに内因性Pirh2をsiRNAによりノックダウンすると,p27は安定化することがわかった。T98G細胞をGO/G1に同調し、Pirh2をsiRNAによりノックダウンしたあと、細胞周期を再開させ、Pirh2の細胞周期進行における機能を解析した。その結果、G1期においてp27の分解が抑制され、細胞周期のG1/S進行が著明に抑制された。以上よりPirh2はp27の新たなユビキチンリガーゼとして細胞周期のG1/S進行に関与していることが強く示唆された。
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