研究課題/領域番号 |
18014015
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研究種目 |
特定領域研究
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
生物系
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
青笹 克之 大阪大学, 医学糸研究科, 教授 (30115985)
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研究分担者 |
高桑 徹也 大阪大学, 医学系研究科, 准教授 (40244933)
本行 忠志 大阪大学, 医学系研究科, 准教授 (90271569)
猪原 秀典 大阪大学, 医学系研究科, 講師 (00273657)
冨田 裕彦 大阪大学, 医学系研究科, 助教授 (60263266)
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研究期間 (年度) |
2006 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
9,900千円 (直接経費: 9,900千円)
2007年度: 5,000千円 (直接経費: 5,000千円)
2006年度: 4,900千円 (直接経費: 4,900千円)
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キーワード | 鼻腔リンパ腫 / NK / T 細胞 / EBウィルス / 農薬 / 癌遺伝子 / 癌抑制遺伝子 / T細胞 / 疫学調査 |
研究概要 |
鼻腔NK/T細胞性リンパ腫(NKTCL)の発症要因としてはEBウィルス他に社会環境要因が考えられる。研究者はビニールハウス内で大量の農薬使用を行ってきた父と息子に発生したNKTCLについて報告した。この例は疾患発生状況から農薬使用の影響が強く疑われた。そこで2000〜2005年に本邦、韓国の疫学調査を行い農薬使用者、ゴミ焼却場住民に発生危険率が高いという結果を得た。本研究の目的はこれらの化合物が(1)EBウィルスのNK細胞への易感染性をもたらすか、(2)EBウィルスのNK細胞内での再活性化を誘導するか、(3)実験動物を用いて、個体の免疫力低下を招いて腫化を促進するかを検討することである。具体的には農薬のNKTCL由来の培養細胞への影響を調べる。EBウィルスドネシア、中国)での「生活環境要因と鼻腔NK/T細胞リンパ腫発生」についての知見を得ることを計画している。この過程で収集される症例についてはPCR-SSCP法、直接シークエンス法を用いた癌遺伝子、癌抑制遺伝子の変異パターンの地域差についても検討することを目的とした。 EBウィルス感染あるいは非感染NK細胞培養株7株を入手し、検討したところ3株が実験に使用可能となった。研究協力者の大阪府立大学農学部切畑光統教授の指導のもとに16種類の農薬を調剤し、実験に供した。うち1種においてEBウィルスの再活性化を認めた。この細胞株の特性をSCIDマウスへの移植を含め検討を開始したところである。アジア地域での疫学的検討についてはインドネシアでの検討が進みつつあり、これまでに20例をこえるNKTCL症例の調査を終了している。本年6月にはインドネシアを訪問し、更なる症例の検討を進める予定である。
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