研究課題
特定領域研究
1.ZSTK474の分子機序の解析およびその効果増強法の開発ZSTK474は種々のがん細胞にG_0/G_lアレストを誘導したが、アポトーシスは起こさなかった。ZSTK474によるG_0/G_1アレストの分子機構を解析するために、平成18年度までにZSTK474曝露前後の遺伝子発現変動をGeneChipを用いて解析した。その結果、CDC25Aの発現抑制と、CDKN2Bの発現誘導を同定した。本年度は、これらの遺伝子について詳しい解析を進めた。ウェスタンブロットにより、ZSTK474暴露後3h以内にCDC25A蛋白質の発現が減少したこと、CDC25Aの減少に伴いその脱リン酸化基質であるCDK2蛋白質のリン酸化体が一過的に増加し、核内CDK2が減少したことを示した。また、CDKN2B遺伝子産物であるp15Ink4Bの発現が上昇し、リン酸化pRB蛋白質の減少が認められた。以上のことから、これらの遺伝子の発現変動が協調的に働いてG_0/G_1アレストを誘導しているものと示唆された。2.PI3K触媒サブユニットサブタイプの機能解析と特異的阻害剤の探索平成18年度までに確立したPI3K触媒サブユニットα・β・γ・δの各サブタイプの絶対定量法を利用して、39種類のヒト固形がん細胞株JFCR39での発現レベルを測定した。その結果、α・βは予想通りユビキタスに発現していた。一方、γ・δアイソフォームは造血系細胞で特異的に発現するとされているが、今回、これらが複数の固形がん細胞株で有意に発現していることが判明した。このことから、γ・δアイソフォームのがんへの関与が示唆された。
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