• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

線虫の胚発生致死温度感受性変異株の網羅的単離とそのデータベース構築

研究課題

研究課題/領域番号 18016015
研究種目

特定領域研究

配分区分補助金
審査区分 生物系
研究機関大阪大学

研究代表者

中村 邦明  大阪大学, 微生物病研究所, 特任研究員 (70311305)

研究期間 (年度) 2006 – 2007
研究課題ステータス 完了 (2007年度)
配分額 *注記
7,700千円 (直接経費: 7,700千円)
2007年度: 3,900千円 (直接経費: 3,900千円)
2006年度: 3,800千円 (直接経費: 3,800千円)
キーワード線虫 / 胚発生 / 変異株 / データベース / ゲノム / 生命システム
研究概要

多細胞生物体が構築されるためには受精卵がプログラム通りの細胞分裂、細胞分化、形態形成等を行なう必要があるが、プログラムを構成する遺伝子ネットワークは複雑なため、単純な遺伝子破壊法による解析だけでは発生プログラムの理解はむずかしい。温度感受性変異株は、多細胞体の構築という複雑な生命現象における遺伝子ネットワークの解明に取り組む良い方法論となる。そこで当研究課題は、線虫の温度感受性胚発生変異株を網羅的に取得し、この温度感受性変異株ライブラリーのデータベースを構築することを目的としている。
本研究では、平成19年度末までに温度感受性変異株ライブラリーの中の約60株(39遺伝子)の原因遺伝子がクローニングされた。この中には、これまで欠損変異株等がとられているものもあったが、新規の変異株、温度感受性変異株として初めてのものが多く含まれており、この温度感受性変異株ライブラリーは有効に機能することが確認された。変異株の原因遺伝子のほとんどはヒトと高い相同性を示す分子であり、疾病や生物に共通した生命現象に関する有効な解析系を提供すると考えられた。例えば、特に、klp-18(kinesin-like protein-18)とrga-2(rho-gap)はそれぞれ微小管とアクチンを制御する分子であり、胚発生の複数の過程で働いていると考えられるため、温度感受性変異株が有効な解析手段となることが期待される。
続いて、外部の研究者がこの温度感受性変異株ライブラリーを閲覧できるように、我々は基盤ゲノム支援班の支援をうけて温度感受性変異株のデータベース(WorTS:Worm TS mutant Database)を構築し、現在そのデータベースを公開した(http://worts.biken.osaka-u.ac.jp)。このデータベースには逆遺伝学の研究局面の線虫研究者がアクセスし、ある特定の遺伝子の変異株を検索することが期待される。このようなデータベースの対象者および予想される使用法を考慮して、データベースは表現型に基づいたものというよりは、遺伝子情報に立脚したものとした。

報告書

(2件)
  • 2007 実績報告書
  • 2006 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて 2006 その他

すべて 雑誌論文 (2件) 備考 (2件)

  • [雑誌論文] The conserved kinases CDK-1, GSK-3, KIN-19, and MBK-2 promote OMA-1 destruction to regulate the oocyte-to-embryo transition in C. elegans.2006

    • 著者名/発表者名
      Masaki Shirayama
    • 雑誌名

      Current Biology 16

      ページ: 47-55

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [雑誌論文] Wntシグナルによる極性形成機構 -線虫初期胚を例として-2006

    • 著者名/発表者名
      中村邦明
    • 雑誌名

      生化学 78巻

      ページ: 1073-1077

    • NAID

      10019271466

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [備考] 温度感受性変異株のデータベース(WorTS: Worm TS mutant Database)

    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
  • [備考]

    • URL

      http://worts.biken.osaka-u.ac.jp

    • 関連する報告書
      2007 実績報告書

URL: 

公開日: 2006-04-01   更新日: 2018-03-28  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi