• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

哺乳類Y染色体の多様性と普遍性-ゲノム構造から見る性染色体の機能とその進化-

研究課題

研究課題/領域番号 18017026
研究種目

特定領域研究

配分区分補助金
審査区分 生物系
研究機関独立行政法人理化学研究所

研究代表者

黒木 陽子  理化学研究所, 比較システム解析研究チーム, 研究員 (10344037)

研究期間 (年度) 2006 – 2007
研究課題ステータス 完了 (2007年度)
配分額 *注記
7,000千円 (直接経費: 7,000千円)
2007年度: 3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2006年度: 3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
キーワードY染色体 / 比較ゲノム解析 / ゲノム進化 / クローン地図 / 性染色体 / オランウータン / STSマッピング
研究概要

本研究では、Y染色体のゲノム進化の様相と染色体機能の関連性を明らかにすることを目指して、哺乳類の性染色体の比較ゲノム解析を行った。ヒトとチンパンジーよりも生物進化上、距離の離れた7種の哺乳類について、X-degenerate region, Y-ampliconic region, X-degenerate regionに対応するX染色体領域の3領域についてゲノム構造解析を行なった。
解析対象生物7種の哺乳類のうち、オランウータン、ニホンザルについては、Y染色体由来のBACクローンを単離し、クローン地図の作成を進めた。イヌについては、Y染色体上のX-degenerate regionに位置する3つのBACクローンの高精度配列決定を行ったが、その結果、3つの遺伝子ZFY、DDX3Y、USP9Yの存在が明らかになった。これら3つの遺伝子領域のゲノム配列と、既に公共データベースに登録されていたヒト、チンパンジー、マウス、ラットのcDNA配列を用いて遺伝子領域の相同性検索を行なったところ、DDX3Y、USP9Yは種内における性染色体間(X-Y)における配列相同性よりも異なる生物種間(X-X,Y-Y)の配列相同性が高かったが、ZFYについては異なる生物種間(X-X,Y-Y)よりも種内における性染色体間(X-Y)の相同性が高く、この遺伝子を含むゲノム領域において、進化の過程で性染色体間のGene conversionが起こったことが示唆された。今後、これらの領域を対象に、他の生物種についても詳細なゲノム構造決定を進め、X-degenerate regionのゲノム進化の様相を明らかにするとともに、これらの遺伝子が関与する表現型や性染色体機能と遺伝子構造、ゲノム構造の関連性を明らかにしたいと考えている。

報告書

(2件)
  • 2007 実績報告書
  • 2006 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて 2007 2006

すべて 雑誌論文 (3件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] ヒトーチンプY染色体の常染色体よりも速い進化2007

    • 著者名/発表者名
      黒木陽子, 藤山秋佐夫
    • 雑誌名

      生物の科学 遺伝 別冊 20

      ページ: 138-143

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [雑誌論文] Reply to "Has the chimpanzee Y chromosome been sequenced?".2006

    • 著者名/発表者名
      Yoko Kuroki, et al.
    • 雑誌名

      Nature Genetics 38

      ページ: 854-855

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [雑誌論文] ヒトとチンパンジーのY染色体比較解析から見出された雄特有のゲノム進化2006

    • 著者名/発表者名
      黒木陽子, 藤山秋佐夫
    • 雑誌名

      医学のあゆみ 218・3

      ページ: 237-238

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [学会発表] 雄特有なゲノム進化の解明を目指した哺乳類性染色体の比較ゲノム解析2007

    • 著者名/発表者名
      黒木陽子
    • 学会等名
      日本生化学会・分子生物学会合同大会
    • 発表場所
      横浜、パシフィコ横浜
    • 年月日
      2007-12-11
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書

URL: 

公開日: 2006-04-01   更新日: 2018-03-28  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi