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多次元情報を収束する脳内機構

研究課題

研究課題/領域番号 18019046
研究種目

特定領域研究

配分区分補助金
審査区分 生物系
研究機関独立行政法人産業技術総合研究所

研究代表者

小村 豊  産業技術総合研究所, 脳神経情報研究部門, 研究員 (80357029)

研究期間 (年度) 2006 – 2007
研究課題ステータス 完了 (2007年度)
配分額 *注記
7,100千円 (直接経費: 7,100千円)
2007年度: 3,800千円 (直接経費: 3,800千円)
2006年度: 3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
キーワード神経科学 / 脳・神経
研究概要

我々は,複数の物体が並存している雑多な環境のなかから,難なく,一つの物体をまとまりあるものとして知覚できるが,脳内では,網膜から入った視覚情報は,自動的に形,色,動き,などの属性にしたがって,各々大脳新皮質の異なる領域で分析され会散してしまう。脳はどのようにして,いったん細分化された情報を統合しているのか?本研究では,動物に,色と動きの統合を必要とする知覚判断を問うた上で,ほぼすべての視覚領野と双方向性連絡をもっている視床枕をターゲットにした電気理学的実験を行った。まず,色-動き結び付け課題(Color to Motion Binding;CMB課題)を習得した2頭のサルの行動学的解析を行った。手がかり刺激に赤または緑を呈示した場合のバー反応について,縦軸に右のバーを触った率横軸に赤のドットが,下向きの率をとると,手がかり刺激が,赤と緑で,バー反応がほぼ逆転した。また,赤のドットが上向きまたは下向きに近い場合には,触るバーが,左右どちらかに偏り,ドットが上下に混合する中立点に近くなればなるほど,バー反応の偏りは,減少した。手がかり刺激が青の場合には,ランダムドットの刺激構成(横軸)によらず,下へのバー反応は,ほぼ一定だった。また,反応時間と刺激構成の相関をみると,手がかり刺激が,赤と緑の場合は,色と動きの結びつき相関が,弱くなればなるほど,反応時間が,延長し,手がかり刺激が,青の場合には,そのような相関が認められなかった。以上の結果から,サルは,手がかり刺激によって,判断内容を変え,その判断も,色と動きの結びつきの強さに基づいていることが,客観的に担保できた。次に,このCMB課題を遂行中の視床枕ニューロン活動を,記録したところ,知覚判断を問わない条件と問う条件で,応答パターンが,大きく変化した。さらに,知覚判断の内容を反映するニューロン活動も,認められた。

報告書

(2件)
  • 2007 実績報告書
  • 2006 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] 知覚を束ね、重み付ける視床機能2006

    • 著者名/発表者名
      小村豊
    • 雑誌名

      Clinical neuroscience 24 10

      ページ: 1099-1101

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書

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公開日: 2006-04-01   更新日: 2018-03-28  

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