研究課題/領域番号 |
18020025
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研究種目 |
特定領域研究
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
生物系
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研究機関 | 自治医科大学 |
研究代表者 |
尾仲 達史 自治医科大学, 医学部, 教授 (90177254)
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研究期間 (年度) |
2006 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
6,900千円 (直接経費: 6,900千円)
2007年度: 3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2006年度: 3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
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キーワード | 扁桃体 / ストレス / 情動 / 新奇ストレス / 視床下部背内側核 / プロラクチン放出ペプチド / PrRP / 条件恐怖刺激 / 新奇環境刺激 / 神経内分泌 / 高架十字迷路 |
研究概要 |
情動ストレス刺激に対する生体の反応、特に、条件恐怖刺激に対するすくみ行動は、扁桃体に依存することが知られている。情動ストレスが生体に加わると行動反応だけでなく、神経内分泌反応が誘発される。NMDAの局所投与により扁桃体基底外側核を破壊すると、すくみ行動のみならず、脱糞反応、神経内分泌系の反応が著しく阻害される。しかし,扁桃体を破壊しておいても、新奇刺激に対する神経内分泌系の反応は阻害されなかった。一方、視床下部背内側核を破壊すると、条件恐怖刺激に対する行動と神経内分泌系の反応は阻害されず、新奇刺激に対する神経内分泌系の反応と脱糞反応が減弱した。これらのデータは、新奇刺激に対する情動反応は扁桃体に依存しておらず、少なくとも一部に視床下部背内側核が重要であることを示唆している。視床下部背内側核には、プロラクチン放出ペプチド(PrRP)含有ニューロンの神経細胞体が存在する。そこで、PrRP遺伝子欠損マウスあるいはPrRP中和抗体を用いて、新奇環境下における行動解析を行った。PrRPニューロンはストレス刺激により活性化された。中和抗体あるいは遺伝子欠損によりPrRPの働きを障害すると新奇環境課における不安行動が亢進した。逆に、PrRPを側脳室内に投与すると不安行動が減少した。従って、ストレス刺激により、PrRPニューロンは活性化され、内因性のPrRPは抗不安作用をもつことが示唆された。次に、PrRPの作用部位を検討する目的で、脳内局所投与実験を行った。扁桃体中心核、内側扁桃体、分界条床核、視床下部室傍核、視床下部背内側核にPrRPを微量投与し、新奇環境における行動を観察した。視床下部背内側核に投与したときのみ、新奇環境における不安行動が減少した。従って、PrRPは視床下部背内側核に作用し抗不安作用を誘発する可能性が示唆された。
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