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重力空間情報処理機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 18020037
研究種目

特定領域研究

配分区分補助金
審査区分 生物系
研究機関独立行政法人産業技術総合研究所

研究代表者

山本 慎也  産業技術総合研究所, 脳神経情報研究部門, 研究員 (90371088)

研究期間 (年度) 2006 – 2007
研究課題ステータス 完了 (2007年度)
配分額 *注記
5,500千円 (直接経費: 5,500千円)
2007年度: 2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
2006年度: 2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
キーワード神経科学
研究概要

脳が外界を再構成する際に,その空間構造を適切に把握することは生存において非常に重要な役割である。本研究課題では,特に上下方向の空間表現が,どのように我々の知覚に影響を与えているのかに焦点を当て,脳の空間把握メカニズムの解明を試みることを目標とする。我々はこれまで,逆さ絵とよばれる多義図形を用いることによって,我々の視知覚が鉛直方向に引きずられ,鉛直上向きが上であるように多義図形の見え方が変わることが示してきた(Yamamoto et al.,2006)。このように,これまで多ぐの研究によって,視知覚が鉛直方向の影響を受けるという証拠が多数上がってきた。
今回我々は,バイオロジカルモーション刺激と呼ばれるヒトの関節のみを点で表した動画の知覚が,鉛直方向の影響を受けているのかどうかを解明することを目標として実験を行った。被験者は正立,側臥位(右上,左上)の3種類の姿勢をとり,ヘッドマウントディスプレイ上に提示されるバイオロジカルモーション刺激として,網膜に対して,および空間に対して0°,±90°となるような7種類の刺激を用いた。被験者のバイオロジカルモーション刺激の検出力は,空間内での刺激の回転には影響を受けず,網膜像上での刺激の回転のみに影響を受けるというものだった。すなわち,より鉛直方向の影響を受けるタイプの刺激であるはずのバイオロジカルモーションの知覚がむしろ鉛直方向の影響を受けないということ示していた。本研究成果はバイオロジカルモーションの知覚の特殊性を示唆するとともに,空間知覚における新しい知見を与えるものである。

報告書

(2件)
  • 2007 実績報告書
  • 2006 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて 2007 2006 その他

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (2件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] Effects of the gravitational vertical on the visual perception of reversible figures.2006

    • 著者名/発表者名
      Yamamoto S., Yamamoto M
    • 雑誌名

      Neuroscience Research 55

      ページ: 218-221

    • NAID

      10020616185

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [学会発表] 視聴覚の時間順序判断における同時性のベイズ較正2007

    • 著者名/発表者名
      山本 慎也
    • 学会等名
      生理学研究所研究会「視知覚研究の融合を目指して-生理、心理物理、計算論」
    • 発表場所
      岡崎
    • 年月日
      2007-06-15
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
  • [学会発表] 時間と空間の脳内表現2007

    • 著者名/発表者名
      山本 慎也
    • 学会等名
      第9回 こころの未来セミナー
    • 発表場所
      京都
    • 年月日
      2007-05-15
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
  • [備考]

    • URL

      http://staff.aist.go.jp/yamamoto-s/

    • 関連する報告書
      2007 実績報告書

URL: 

公開日: 2006-04-01   更新日: 2018-03-28  

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