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海馬スライス培養を用いた神経ネットワークの活動依存的な神経新生過程の解析

研究課題

研究課題/領域番号 18021002
研究種目

特定領域研究

配分区分補助金
審査区分 生物系
研究機関東北大学

研究代表者

石塚 徹  東北大学, 大学院・生命科学研究科, 講師 (10344714)

研究期間 (年度) 2006 – 2007
研究課題ステータス 完了 (2007年度)
配分額 *注記
7,200千円 (直接経費: 7,200千円)
2007年度: 3,700千円 (直接経費: 3,700千円)
2006年度: 3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
キーワード神経新生 / 海馬 / 神経前駆細胞 / 細胞系譜 / スライス培養 / レトロウイルス / 神経幹細胞 / 神経ネットワーク / 神経科学
研究概要

神経前駆細胞自身のアクティビティー,あるいはそれらを取り囲んでいるニューロンネットワークのアクティビティーが神経新生過程に与える影響を解析するために,前駆細胞がたどる運命(細胞系譜)の解析を試みている。
ラットの海馬スライス培養標本の顆粒細胞層下部にEGFP遺伝子を持ったレトロウイルスを注入すると,3〜5日でEGFP発現細胞が見られ始めるが,その一方でこの間に消失する細胞も多く確認された。残ったEGFP発現細胞の多くは7〜14日にかけて分裂を行っていた。それらの細胞の中には,28日までにニューロン様の突起を伸長させている細胞も見られた。また分裂後に片方の娘細胞が消失してしまうものも見られた。ウイルス感染28日後のEGFP発現細胞の表現型を免疫染色法により同定したところ,EGFP+のみの表現型を示したものが48.8%,EGFP+/GFAP+のものが46.5%,EGFP+/NeuN+のものは4.7%であった。これらの細胞の中から,4週間にわたって追跡できた細胞を抽出して,その細胞系譜を作成した。現在のところEGFP+のみとEGFP+/GFAP+になる細胞の系譜の作成に成功しているが,EGFP+/NeuN+についてはまだ得られていない。EGFP+のみの表現型を示す細胞では,ウイルス感染4週間後の子孫細胞の表現型は全てEGFP+のみであった。同様にEGFP+/GFAP+の細胞では,子孫細胞は全てGFAP+で,不等分裂を示唆するような系譜は得られていない。
アクティビティーの制御にはチャネルロドプシン2(ChR2)を利用する。ChR2改変体の作製とその機能解析では,コンダクタンスの増大したもの,長波長の光に対する応答性が増大したもの,不活性化が小さくなったもの,周波数応答特性の優れたものなど,野生型ChR2とは異なる特性を獲得し,より光刺激に適した改変体分子の作製に成功した。

報告書

(2件)
  • 2007 実績報告書
  • 2006 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2008

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件) 産業財産権 (1件)

  • [雑誌論文] 光受容イオンチャネル・チャネルロドプシン2を用いたニューロンの光刺激2008

    • 著者名/発表者名
      石塚 徹, 八尾 寛
    • 雑誌名

      生物物理 48(In press)

    • NAID

      110006684418

    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
    • 査読あり
  • [学会発表] クラミドモナス・チャネルロドプシンの光受容メカニズムの解析2008

    • 著者名/発表者名
      王 紅霞, 石塚 徹, 八尾 寛
    • 学会等名
      第85回日本生理学会大会
    • 発表場所
      東京
    • 年月日
      2008-03-25
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
  • [産業財産権] 改変された光受容体チャネル型ロドプシンタンパク質2008

    • 発明者名
      八尾 寛 石塚 徹
    • 権利者名
      国立大学法人東北大学
    • 産業財産権番号
      2008-076538
    • 出願年月日
      2008-03-24
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書

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公開日: 2006-04-01   更新日: 2018-03-28  

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