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大脳皮質における層特異的な細胞分化・神経回路形成を担う分子機構に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 18021021
研究種目

特定領域研究

配分区分補助金
審査区分 生物系
研究機関大阪大学

研究代表者

山本 亘彦  大阪大学, 大学院・生命機能研究科, 教授 (00191429)

研究期間 (年度) 2006 – 2007
研究課題ステータス 完了 (2007年度)
配分額 *注記
7,400千円 (直接経費: 7,400千円)
2007年度: 3,800千円 (直接経費: 3,800千円)
2006年度: 3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
キーワード大脳 / 層構造 / 視床 / 領野構造 / ガイダンス分子 / 軸索 / Ephrin / Eph受容体 / 組織培養
研究概要

発生期の大脳皮質では、神経細胞が様々なタイプへと分化し、それに伴って各細胞の特徴となる遺伝子を発現する。我々はこれまでに、ネトリン受容体ファミリーメンバーの一つであるunc5h4遺伝子が皮質第4層特異的に発現することを見出した(Zhong, et. al.,2004)。Unc5h受容体は、netrin-1依存的に軸索ガイダンスおよび細胞生存を制御することが知られている。しかし、unc5h4についてはその役割が明らかにされていない上、それに対するリガンド分子も分かっていない。本研究では、まずin situハイブリダイゼーション法を用いて、発生期マウス大脳皮質におけるunc5h4遺伝子の詳細な発現パターンを解析した。その結果、unc5h4は大脳皮質一次感覚野の第4層に特異的に発現することが明らかになった。次に、リガンドの候補となるnetrin-1、netrin-3、netrin-4の脳における遺伝子発現パターンを解析したところ、netrin-4が大脳皮質においてunc5h4の発現パターンに類似しているだけでなく、視床においても強く発現することが明らかになった。さらに、結合解析により、unc5h4にはnetrin-4タンパク質が結合することが判明し、netrin-4はunc5h4のリガンドであることが示唆された。netrin-4がunc5h4を発現した皮質神経細胞に及ぼす効果を調べるため、in uteroエレクトロポレーション法を用いてunc5h4発現用プラスミドを導入した皮質神経細胞を分散培養下で観察した。その結果、netrin-4非存在下に比べてnetrin-4存在下では、unc5h4を発現させた細胞における細胞死が有意に減少した。以上より、発生期大脳ではunc5h4とそのリガンドnetrin-4が発現し、皮質細胞の生存に関与することが示唆された。

報告書

(2件)
  • 2007 実績報告書
  • 2006 実績報告書
  • 研究成果

    (7件)

すべて 2008 2007 2006 その他

すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (1件) 図書 (1件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] Cooperative activity of multiple upper layer proteins for thalamocortical axon growh thalamocorical axon targeting2008

    • 著者名/発表者名
      Maruyama, T・Matsuura, M・Suzuki, K・Yamamoto, N
    • 雑誌名

      Develop Neurobiol 68

      ページ: 317-331

    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] nterplay between laminar specificity and activity-dependent mechanisms of thalamocortical axon branching2007

    • 著者名/発表者名
      Uesaka, N・Hayano, Y・Yamada, A・Yamamoto, N
    • 雑誌名

      J Neurosci. 27

      ページ: 5215-5223

    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] Activity-dependent regulation of cortical axon branching2006

    • 著者名/発表者名
      Uesaka N., Yamamoto N
    • 雑誌名

      Neuroscientist 12

      ページ: 102-106

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [雑誌論文] Er81 is expressed in a subpopulation of layer 5 neurons in rodent and primate neocortices2006

    • 著者名/発表者名
      Yoneshima et al.
    • 雑誌名

      Neuroscience 137

      ページ: 401-412

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [学会発表] 大脳皮質神経細胞におけるHDAC9の神経活動依存的な核・細胞質間移動による遺伝子発現と樹状突起形成の制御2007

    • 著者名/発表者名
      Sugo, N・Oshiro, H・Song, W・Yamamoto, N
    • 学会等名
      第30回日本神経科学・第50回日本神経化学会・第17回日本神経回路学会大会
    • 発表場所
      横浜
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
  • [図書] Molecular mechanisms of thalamocortical axon targeting2007

    • 著者名/発表者名
      Yamamoto, N・Maruyama, T・Uesaka, N・Hayano, Y・Takemoto, M・Yamada A
    • 出版者
      John Wiley & Sons Ltd
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
  • [備考]

    • URL

      http://www.fbs.osaka-u.ac.jp/~neurobiol/

    • 関連する報告書
      2007 実績報告書

URL: 

公開日: 2006-04-01   更新日: 2018-03-28  

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