• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

神経回路の可視化手法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 18021026
研究種目

特定領域研究

配分区分補助金
審査区分 生物系
研究機関神戸大学

研究代表者

山口 瞬  神戸大学, 大学院・医学系研究科, 准教授 (70304087)

研究期間 (年度) 2006 – 2007
研究課題ステータス 完了 (2007年度)
配分額 *注記
7,400千円 (直接経費: 7,400千円)
2007年度: 3,800千円 (直接経費: 3,800千円)
2006年度: 3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
キーワード神経科学
研究概要

記憶・学習、感覚情報処理、情動、概日時計など、脳がもつさまざまな機能では、特定の神経回路における遺伝子発現が重要な役割を果たしている。われわれは生きているマウスの脳で、遺伝子発現の変化を観察できる系の開発を目指した。
記憶・学習を含むさまざまな脳機能と関連して誘導されることが知られているArc遺伝子のプロモーターと分解促進型の蛍光蛋白遺伝子を用いてトランスジェニックマウスを作成した。このマウスの脳を解析すると、蛍光蛋白が非常に強く発現していた。さらにin vivoで観察すると、光刺激、触覚刺激など種々の刺激に対して、蛍光強度が大きく変化することがわかった。われわれはこのマウスを用いて、通常の12時間:12時間の明暗サイクルで飼育した場合の大脳皮質における蛍光シグナルの変化について調べた。その結果、大脳皮質視覚野領域以外にも光刺激(部屋の明かり)に反応して蛍光シグナルが著明に誘導される領域が見出された。このような蛍光シグナルの変化が、実際のArc遺伝子の発現変化を正確に反映しているかどうか調べるため、定量的PCRの手法を用いてArc遺伝子の発現量を解析した。その結果、蛍光シグナルが誘導された領域では、確かにArc mRNAも強く誘導されていることがわかった。これらの結果は、生きているマウスの脳で遺伝子発現の変化を蛍光で観察できる系が完成したことを意味すると同時に、今まで捉えることができなかった現象もこの系を用いることによって捉えることが可能になったことを意味する。

報告書

(2件)
  • 2007 実績報告書
  • 2006 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて 2008 2007

すべて 雑誌論文 (3件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 機能的神経回路のin vivoにおける可視化2008

    • 著者名/発表者名
      山口 瞬
    • 雑誌名

      蛋白質 核酸 酵素 増刊号「神経の分化, 回路形成, 機能発現」 53(4)

      ページ: 525-530

    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
  • [雑誌論文] Double transfection into primary dissociated neurons2007

    • 著者名/発表者名
      Eguchi M., et. al.
    • 雑誌名

      Journal of Bioscience and Bioengineering 103(5)

      ページ: 497-499

    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
  • [雑誌論文] Double transfection into primary dissociated neurons2007

    • 著者名/発表者名
      Eguchi M., et al.
    • 雑誌名

      Journal of Bioscience and Bioengineering 103(in press)

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [学会発表] トランスジェニックマウスを用いた脳内遺伝子発現のイメージング2007

    • 著者名/発表者名
      山口 瞬
    • 学会等名
      第4回Neuroscience Frontier Research Conference
    • 発表場所
      千葉かずさアカデミアホール
    • 年月日
      2007-07-27
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書

URL: 

公開日: 2006-04-01   更新日: 2018-03-28  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi