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神経細胞死と軸索再生のシグナルのクロストーク

研究課題

研究課題/領域番号 18022007
研究種目

特定領域研究

配分区分補助金
審査区分 生物系
研究機関千葉大学

研究代表者

山下 俊英  千葉大学, 大学院・医学研究院, 教授 (10301269)

研究期間 (年度) 2006 – 2007
研究課題ステータス 完了 (2007年度)
配分額 *注記
8,400千円 (直接経費: 8,400千円)
2007年度: 4,100千円 (直接経費: 4,100千円)
2006年度: 4,300千円 (直接経費: 4,300千円)
キーワード中枢神経 / 再生 / グリア / 細胞死
研究概要

Repulsive guidance molecule(RGM)はグリア細胞に発現するGPIアンカー型蛋白質であり、個体発生時に、海馬歯状回および網膜における軸索誘導ならびに神経管の閉鎖(細胞死の制御)に関与しており、脳機能の構築に必須の分子である。我々は、RGMが成体ラットの脊髄損傷後に損傷周囲において発現上昇することを観察し、成体の中枢神経系での機能解明を行った。脊髄損傷後にRGMの機能を抑制することで、軸索再生が誘導され運動機能が回復することを見いだした。本研究では、軸索再生と細胞死の分子メカニズム、すなわち神経細胞上の受容体により惹起される細胞内シグナル伝達について解析を進めた。
RGMの神経細胞上の受容体はneogeninとUnc5Bからなる複合体であることを証明した。neogeninとUnc5Bはリガンド非依存性に複合体を形成しており、neogeninはRGMとの結合を担い、Unc5Bはsignal transducerとして働くことが明らかになった。さらにUnc5B/neogeninとLARGが結合しており、リガンド依存性のRhoAの活性化はLARGを必要としていることを明らかにした。特にLARGはUnc5Bと直接結合していた。内因性に両因子を発現する小脳顆粒細胞あるいは大脳皮質細胞で、これらの知見は証明された。以上より、Unc5B/neogenin共受容体はRhoGEFであるLARGを介してRhoAの活性化を担っていることが明らかになった。

報告書

(2件)
  • 2007 実績報告書
  • 2006 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] RGMa inhibition promotes axonal growth and recovery after spinal cord injury.2006

    • 著者名/発表者名
      Hata, K., Fujitani, M., Yasuda, Y., Doya, H., Saito, T., Yamagishi, S., Mueller, B.K., Yamashita, T.
    • 雑誌名

      J. Cell Biol. 173

      ページ: 47-58

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [雑誌論文] MAG inhibits microtubule assembly by a Rho-kinase dependent mechanism.2006

    • 著者名/発表者名
      Mimura, F., Yamagishi, S., Arimura, N., Fujitani, M., Kubo, T., Kaibuchi, K., Yamashita, T.
    • 雑誌名

      J. Biol. Chem. 281

      ページ: 15970-15979

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書

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公開日: 2006-04-01   更新日: 2018-03-28  

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