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中世出土銭貨のデータベース-学融合のための資料構築-

研究課題

研究課題/領域番号 18024003
研究種目

特定領域研究

配分区分補助金
審査区分 人文・社会系
研究機関下関市立大学

研究代表者

櫻木 晋一  下関市立大学, 経済学部, 教授 (00259681)

研究分担者 中島 圭一  慶応義塾大学, 文学部, 助教授 (50251476)
研究期間 (年度) 2006 – 2007
研究課題ステータス 完了 (2006年度)
配分額 *注記
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
2006年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
キーワード一括出土銭 / 個別出土銭 / データベース / 模鋳銭 / 大型銭 / 中世都市 / 出土銭貨 / 学融合
研究概要

故鈴木公雄氏が作成した全国出土備蓄銭(一括出土銭)データを、ご遺族から電子情報として譲り受け、遺跡ごとにデータのチェックをおこなっている。考古学のみならず、日本史、民俗学、古銭学など隣接学問分野の資料として活用しやすい形態を検討し、あらゆる学問にとって使い勝手の良いデータベース化を施し、ウェップ上での公開を目指して作業中である。
全国各地の発掘調査で個別に出土している銭貨(個別出土銭)についは、基本的には報告書に記載されている範囲内の情報を、出土銭貨研究会の世話人を通して集成していくこととし、まず、九州・山口の世話人と打ち合わせをおこない、エクセルとアクセスのソフトを使用した入力フォームを確定させた。銭貨の場合、出土している数量が多いことから、1枚1枚のデータ化は難しく、アクセスを使用すればこれは可能となるが、エクセルを使用した遺跡ごとのデータ集成でも良いこととした。宮崎県に関する作業はすでに完了した。中世都市「博多」については、報告書からのデータ収集についてはすでに終わり、現在は福岡市埋蔵文化財センターに収蔵されている現物のチェックをおこなっている。
11月に大阪市立大学で出土銭貨研究会大会を開催した。テーマは「歴史空間における銭貨」であり、各地の中世都市から出土している銭貨の集成をおこない、銭貨の出土状況と都市の盛衰との関連を把握しようと試みた。
また、データベースとの直接的な関連は薄いが、この調査過程で中世貨幣研究上、重要な二つの発見があった。ひとつは、壱岐市観城跡から国内ではほとんど流通していないと考えられている大型銭(崇寧重寳当十銭)の未製品が出土したことで、中世日本における大型銭流通の是非について考え直さねばならない可能性が生じてきた。二つ目は、福岡県北九州市黒埼で17世紀初頭と考えられる模鋳銭の工房跡と推定できる遺跡にあたった。

報告書

(1件)
  • 2006 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて 2007 2006

すべて 雑誌論文 (4件)

  • [雑誌論文] Chinese coins the Fitzwilliam Museum, Cambridge, with a Statistical Analysis of Weights of the Coins2007

    • 著者名/発表者名
      Shunji Ouchi, Shinichi Sakuraki, Mark Blackburn
    • 雑誌名

      下関市立大学創立50周年記念論集 第50巻

      ページ: 195-228

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [雑誌論文] 黒崎城出土銭貨について2007

    • 著者名/発表者名
      櫻木 晋一
    • 雑誌名

      北九州市埋蔵文化財調査報告書『黒崎城跡3』 第375集

      ページ: 320-324

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [雑誌論文] 覩城出土の大型銭未製品について2006

    • 著者名/発表者名
      櫻木 晋一
    • 雑誌名

      壱岐市文化財調査報告書『覩城跡・車出遺跡』 第8集

      ページ: 49-51

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [雑誌論文] 夢にまで見た和同開珎2006

    • 著者名/発表者名
      中島 圭一
    • 雑誌名

      『前近代の東アジア海域における唐物と南蛮物の交易とその意義』平成14年度~平成17年度科学研究費補助金(基盤研究(A)(2))研究成果報告書(研究代表者小野正敏)

      ページ: 43-46

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書

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公開日: 2006-04-01   更新日: 2018-03-28  

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