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中世鎌倉人骨のDNAデータベース作成

研究課題

研究課題/領域番号 18024007
研究種目

特定領域研究

配分区分補助金
審査区分 人文・社会系
研究機関独立行政法人国立科学博物館

研究代表者

篠田 謙一  独立行政法人国立科学博物館, 人類研究部, 室長 (30131923)

研究期間 (年度) 2006
研究課題ステータス 完了 (2006年度)
配分額 *注記
1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
2006年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
キーワード中世鎌倉 / 由比ヶ浜 / 古代DNA分析 / ミトコンドリアDNA / 集団比較 / ハプログループ
研究概要

過去2年間の解析によって、中世鎌倉人骨には解析可能な形でDNAが残されていることが証明されたので、今回の研究では、この人骨の解析に用いた方法を利用して、更に多くのサンプルの解析を行うことにした。
これまで解析した中世鎌倉の集団墓地遺跡と由比ヶ浜南遺跡で得られた塩基配列データは、併せて考察すると、彼らの持つハプログループは現代日本人に類似していることが判明している。ところが双方の遺跡ではハプログループの頻度は異なっていた。その違いが解析個体数が少ないことによるバイアスなのか、あるいは本質的なものなのかを確認するために、今回は双方の遺跡で解析個体数を増やして考察を行った。前回の解析で14体を解析した集団墓地からは30サンプルを、19体の結果を得られた由比ヶ浜南遺跡からは7体をサンプリングした。
サンプルは形態学的な研究に支障がないよう、最も情報量の少ない第3大臼歯を用い、あらかじめレプリカを作成してから粉砕し、DNAを抽出した。現在のところD-loopのHV1領域181塩基についての解析を進めており、研究は途中である。古人骨由来のDNA分析では、通常解析した個体間の血縁関係に関する解析と、集団間比較が行われる。今回分析のターゲットとしたのはミトコンドリアのDNAなので、父系の解析はできないが、解析集団がどの様な母系の血縁を持った人々から成立しているかは明らかとなる。またD-loopを用いた解析で集団内部の血縁関係の解析を行い、埋葬形態との比較を行うことによって社会構造を考察している。更にハプログループの頻度データをもとに、双方の遺跡の違いを検証する。双方は形態学的にも異なる傾向を持っていることが報告されており、その違いが遺伝的な差違に基づくものなのかを解明する。

報告書

(1件)
  • 2006 実績報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて 2007 2006

すべて 雑誌論文 (4件) 図書 (2件)

  • [雑誌論文] ミトコンドリアDNAが解明する日本人の起源2007

    • 著者名/発表者名
      篠田 謙一
    • 雑誌名

      遺伝 61

      ページ: 47-51

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [雑誌論文] Estudios arqueogeneticos de las poblaciones prehispanicas mochica y sican : Resultados e implicancias2006

    • 著者名/発表者名
      Shimada, I., Shinoda, K., Alva, A., Burget, S., Uceda, S.
    • 雑誌名

      Arqueologicay Sociedad 17

      ページ: 223-254

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [雑誌論文] Mitochondrial DNA Analysis of Ancient Peruvian Highlanders.2006

    • 著者名/発表者名
      K.Shinoda, N.Adachi, S.Guillen, I.Shimada
    • 雑誌名

      American Journal of Physical Anthropology 131

      ページ: 98-107

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [雑誌論文] 安徳台遺跡群出土人骨のDNA分析2006

    • 著者名/発表者名
      篠田 謙一
    • 雑誌名

      那珂川町文化財調査報告書 67

      ページ: 129-133

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [図書] 日本放送出版協会2007

    • 著者名/発表者名
      篠田 謙一
    • 総ページ数
      219
    • 出版者
      日本人になった祖先たち
    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [図書] 東海大学出版(国立科学博物館(編))2006

    • 著者名/発表者名
      篠田 謙一
    • 総ページ数
      5
    • 出版者
      日本列島の自然史遺伝子で探る日本人の成り立ち
    • 関連する報告書
      2006 実績報告書

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公開日: 2006-04-01   更新日: 2018-03-28  

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