研究課題/領域番号 |
18028008
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研究種目 |
特定領域研究
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
理工系
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
太田 幸則 千葉大学, 大学院・理学研究科, 教授 (70168954)
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研究期間 (年度) |
2006 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
2007年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2006年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
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キーワード | 物性理論 / 有機導体 / 超伝導 / 強相関電子系 / 電荷秩序 / スピン三重項超伝導 / 電荷揺らぎ / 密度行列繰り込み群 / トリプレット超伝導 |
研究概要 |
本研究の目的は、種々の分子性導体の電子状態に関して、密度行列繰り込み群(DMRG)の方法により、次の2点を明らかにすることである。(1)リング交換機構によるスピン三重項超伝導理論の更なる展開、(2)電荷秩序の融解と電荷揺らぎが生み出す新規な超伝導発現機構の解明。スピン三重項超伝導に関し、申請者が提案したリング交換機構の理論を更に発展させる。また、BEDT-TTF塩を代表とする種々の分子性導体に対して、電荷秩序の融解に伴う異常物性の機構を明らかにし、その近傍に存在する超伝導について電荷揺らぎの果たす役割を解明する。 本年度は、次の研究成果を得た。(1)ジグザグボンド2鎖ハバード模型の基底電子相図の作成。すなわち、当該模型の幅広いパラメータ・フィリング領域に渡る基底相図を作成した。これにより、この簡単な模型が、常磁性金属相、強磁性金属相、スピン三重項超伝導相、スピン一重項超伝導相など、極めて多彩な電子相を含むことを明らかにした。(2)動的DMRGにより、ジグザグボンド2鎖ハバード模型のスピン・電荷自由度の低エネルギー励起構造を明らかにした。これにより、スピン三重項超伝導が励起スペクトルの構造に与える影響が理解された。(3)フェロ結合した2鎖ハバード模型におけるスピン三重項超伝導の研究。スピン三重項超伝導の標準模型の構築を試みた。(4)電荷秩序の融解と電荷揺らぎによる超伝導発現機構の解明。特に、電荷フラストレーションによる電荷秩序の融解と金属化の機構を明らかにした。
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