研究課題/領域番号 |
18031036
|
研究種目 |
特定領域研究
|
配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
理工系
|
研究機関 | 創価大学 |
研究代表者 |
池口 雅道 創価大学, 工学部, 教授 (00192477)
|
研究分担者 |
藤原 和夫 創価大学, 工学部, 講師 (90409780)
|
研究期間 (年度) |
2006 – 2007
|
研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
|
配分額 *注記 |
4,700千円 (直接経費: 4,700千円)
2007年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
2006年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
|
キーワード | βラクトグロブリン / ペプチド / ヘリックス / フォールディング / 部特異的変異 / 円二色性スペクトル / タンパク質 / ジスルフィド結合 / モルテン・グロビュール / 二次構造 / 疎水相互作用 |
研究概要 |
蛋白質のフォールディング初期に蓄積するモルテン・グロビュール(MG)構造の安定化には疎水相互作用が重要であることが知られている。その相互作用の範囲や特異性を明らかにするため、ウマβラクトグロブリン(ELG)を用いて研究を行なった。 1.MGの立体構造において埋没した芳香族側鎖の同定 MG状態において近紫外部の円二色性(CD)スペクトルを示す残基は異方的な環境にあり、疎水性のコアに埋没していると考えられる。このような残基を同定するため5個あるTyr残基を一つずつPheに置換した変異体を作製し、そのCDスペクトルを測定した。その結果、Tyr102が埋没していることが明らかとなった。 2.MGコア構造安定化に寄与する相互作用 MGコア構造の安定化にCys106-Cys119のS-S結合がいかに寄与しているかを明らかにするため、S-S結合の還元に伴うヘリックス含量の変化を調べた。S-S結合の還元に伴いヘリックス含量は著しく減少し、S-S結合がヘリックスの安定化に重要であることが示された。また、コア部分の一部に相当するペプチドを合成し、ペプチドをS-S結合で連結した場合にヘリックスが誘起されるか確認した結果、ヘリックスは誘起されなかった。これらの結果を総合して考えると、1)コア領域に存在するヘリックス問には疎水相互作用が働き、ヘリックスを安定化する、2)S-S結合相互の実効濃度を高めるため、結果的にヘリックスを安定化すると結論された。
|