• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

分子シミュレーションによる2次構造形成過程の研究

研究課題

研究課題/領域番号 18031037
研究種目

特定領域研究

配分区分補助金
審査区分 理工系
研究機関長浜バイオ大学

研究代表者

依田 隆夫  長浜バイオ大学, バイオサイエンス学部, 講師 (50367900)

研究期間 (年度) 2006 – 2007
研究課題ステータス 完了 (2007年度)
配分額 *注記
4,800千円 (直接経費: 4,800千円)
2007年度: 3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2006年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
キーワードタンパク質 / フオールデイング / 分子動力学シミュレーション / 拡張アンサンブル法 / 2次構造 / 分子シミュレーション / 二次構造 / 折れ畳み / ターン構造
研究概要

タンパク質の折れ畳において正しい2次構造が形成されることが重要である。そのためにはヘリックスやストランドを結びつけるターンやループの構造が正しく形成されることが重要である。我々はこのような観点に基づき、主に、βヘアピンペプチドであるG-peptideとその部分配列ペプチドの構造形成過程を分子シミュレーションによって研究した。平成19年度には以下の成果が得られた。
(1)G-peptideのターンに相当する部分配列ペプチドの自由エネルギー地形探索
単独でβヘアピンに折れ畳むG-peptideの部分配列(YDDATKTF)は、実験的には天然類似のターン構造が不安定であることが知られる。しかし水分子を多数含む系で拡張アンサンブルシミュレーションを行うことにより準安定状態である天然類似のターン構造の形成を頻繁に観察することができた。詳細なデータ解析の結果、芳香族側鎖同士が密に接していなくてもターンが形成されることが示された。構造形成の初期にD46とT49の側鎖間に水素結合が形成されることから、ターン部位に存在する親水的な相互作用が重要であることが示唆される。
(2)ヘリックス構造を多く含む水溶性タンパク質の折れ畳みシミュレーション
アクチン結合タンパク質であるVillinのC末端近傍の36残基に相当するHP-36という分子はヘリックス主体の天然構造へ単独で折れ畳むことが実験的に知られている。この分子の折れ畳みのシミュレーションを水分子存在下で行った。天然構造に関する情報をあらかじめ与えずに行った計算において、観察された主鎖のRMSDの最小値は3.42Åであった。シミュレーションデータを解析した結果、疎水コアの天然類似の残基間接触が形成されるのはヘリックスの終端の位置が天然構造と一致している場合に限られることが示された。分子表面で主鎖構造が折れ曲がる部位の部分構造形成の重要性を物語る。

報告書

(2件)
  • 2007 実績報告書
  • 2006 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2007 2006

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] Replica-exchange molecular dynamics simulation of diffracted X-ray tracking2007

    • 著者名/発表者名
      Y. Kawashima, Y.C. Sasaki, Y. Sugita, T. Yoda, Y. Okamoto,
    • 雑誌名

      Molecular Simulation 33

      ページ: 97-102

    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] Cooperative folding mechanism of a β-hairpin peptide studied by a multicanonical replica-exchange molecular dynamics simulation2007

    • 著者名/発表者名
      Yoda, T., Sugita, Y., Okamoto, Y.
    • 雑誌名

      Proteins : Structure, Function, and Bioinformatics 66・4

      ページ: 846-859

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [雑誌論文] Structural changes in the cytoplasmic domain of phospholamban by phosphorylation at Ser16 : A molecular dynamics study2006

    • 著者名/発表者名
      Sugita, Y., Miyashita, N., Yoda, T., Ikeguchi, M., Toyoshima, C
    • 雑誌名

      Biochemistry 45・39

      ページ: 11752-11761

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書

URL: 

公開日: 2006-04-01   更新日: 2018-03-28  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi