研究課題/領域番号 |
18032001
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研究種目 |
特定領域研究
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
理工系
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
藤原 憲秀 北海道大学, 大学院・理学研究院, 准教授 (20222268)
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研究期間 (年度) |
2006 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
6,400千円 (直接経費: 6,400千円)
2007年度: 3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
2006年度: 3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
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キーワード | ゴニオドミンA / プロロセンチン / ペクテノトキシン2 / スピロ環状アセタール / アクチン作用性分子 / 殺癌細胞活性 / 全合成 / 生物活性天然物 |
研究概要 |
特異なスピロ環状アセタール構造を有する、ペクテノトキシン2、ゴニオドミンA、プロロセンチンは、それぞれアクチン脱重合活性、抗カビ活性とアクチン重合調節に起因する血管新生阻害活性、および殺癌細胞活性を持ち、医薬品のリード化合物として期待される。これら3つのスピロ環状アセタール天然物の立体選択的・効率的・実用的合成法の完成を目的として研究を行った。 平成19年度は以下の成果を上げた。(1)前年度に開拓されたペクテノトキシン2の34員環マクロライド構造構築の合成経路に従い、重要中間体の大量合成を行なった。また、その際、C31-C35フラダメント合成について改良を検討した。(2)プロロセンチのBCD環部構築法を検討した。その結果、内本によるアセチレンアルコールの環化異性化を基盤としたB環合成法と、共役エニノンに対する段階的ヘテロ共役付加を経由するスピロアセタール(CD環)閉環法を開発できた。これらを利用して、単離・構造決定文献記載の立体化学を持つ、プロロセンチンのC8-C35部分の合成に成功した。また、脱保護したC8-C35部分構造を合成し、天然物とNMRデータを比較して、天然物の立体化学についての知見を得た。(3)ゴニオドミンAのマクロライド構造の構築のため、AB環部セグメントとCDE環セグメントの構築を行なった。さらにC26-C36部分の合成に着手し、含有されるF環部分の大量合成を完了した。また、C27位とC29=C30二重結合の立体選択的合成法を検討した。
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