研究課題/領域番号 |
18032078
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研究種目 |
特定領域研究
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
理工系
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
中田 雅久 早稲田大学, 理工学術院, 教授 (50198131)
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研究分担者 |
宇津木 雅之 早稲田大学, 理工学術院, 助手 (70434280)
渡邉 秀昭 早稲田大学, 理工学術院, 助手 (60434312)
井上 将大 早稲田大学, 理工学術院, 助手 (20409642)
武田 博之 早稲田大学, 理工学術院, 助手 (30424807)
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研究期間 (年度) |
2006 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
5,600千円 (直接経費: 5,600千円)
2007年度: 2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
2006年度: 2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
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キーワード | 有機化学 / 合成化学 / 生体関連物質 |
研究概要 |
不斉触媒反応の開発研究とそれを利用するキラルビルディングブロックスの創製研究を継続して行い、また、それらを活用する生物活性多環式天然物の不斉全合成研究を推進した。(1)α-diazo-β-keto esterの触媒不斉分子内シクロプロパン化反応がtricyclo[4.4.05.7]decene誘導体の構築に有効であり、90%eeを超える生成物を与えることを見出した。(2)タキソールの不斉全合成研究においては、シアン化物イオンの1,4-付加反応によるtrans縮環部位の高立体選択的構築に成功した。また、連続的1,5-ヒドリドシフト、ベンジリデン形成反応によるタキソールのtrans縮環部位をの立体選択的構築に成功した。さらに、Pd触媒によるメチルケトンの分子内アルケニル化が8員環構築に極めで布効であり、ケトンを含むタキソールのB環を91%で与えることを見出した。(2)触媒的不斉分子内シクロプロパン化反応、パン酵母還元により創製したキラルビルディングブロックスを活用し、強力なNGF合成促進活性とκ-opioid受容体の選択的アゴニスト活性を有するerinacine Eの世界初不斉全合成を達成した。歪みのかかった多環式骨格の構築においては、新たに見出した生合成類似のSN2'反応、ベンゾイル基の転位を伴う分子内アルドール反応の活用が成功の鍵であった。(3)(+)-ophiobolin Aの合成研究においては、これまでに構築したスピロCD環と、合理的に設計・合成したA環部分フラグメントをカップリング後、立体選択的水素添加により(+)-ophiobolin Aに存在するすべての不斉中心の構築に成功した。(4)FR182876の不斉全合成研究においては、Heck反応を活用することにより歪みのかかったE,F環部分の構築に成功した。
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