研究課題/領域番号 |
18033028
|
研究種目 |
特定領域研究
|
配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
理工系
|
研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
大須賀 篤弘 京都大学, 大学院・理学研究科, 教授 (80127886)
|
研究期間 (年度) |
2006 – 2007
|
研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
|
配分額 *注記 |
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2007年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
2006年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
|
キーワード | ポルフィリン / 集積化 / 自己識別 / キラル / パラジウム触媒 / インドール / トリアゾール / 互変異性 / 超分子化学 / ポルフィリンボックス / キラル選択 / 結晶構造解析 / ポルフィリン多量体 / 励起エネルギー移動 |
研究概要 |
ポルフィリンのメゾ位に5-アザインドリル基を導入して、亜鉛ポルフィリンに配位させることを考えた。母核のインドリル基自体を導入する方法の報告ないので、関連の反応を利用することにした。メゾエチニル置換ポルフィリンにパラジウム存在下で、3-ヨードー4-アミノピリジンを反応させると(3+2)環化付加反応が進行し、5-アザインドリル基が3位でポルフィリンのメゾ位に結合した生成物が高収率で得られることが分かった。これらの生成物は、無極性溶媒中では、相互に配位しあった対面型2量体を形成する。同様な反応は対応するフェノールでも可能で、メゾにベンゾフランを導入できる。また、メゾエチニル置換ポルフィリンに銅(I)塩存在下にアザイドを作用させると速やかに反応が進行し、1,2,3-トリアゾールがメゾに付加したポルフィリン生成物が高収率で得られることが分かった。これらの亜鉛錯体はやはり対面型2量体を形成するが、その会合定数は、それほど大きくない。これに対し、トリアゾールの反対側のメゾ位に2-カルボメトキシフェニル基を導入した分子では、対面型2量体を形成した時のパートナー分子のトリアゾール基との効果的な水素結合により、会合定数が著しく(100万倍以上)増強されることが分かった。いずれの場合も、対面型亜鉛ポルフィリン2りょう体の構造は、単結晶X線構造解析により決定した。このように適切な分子設計により、対面型ポルフィリン2量体の会合特性を制御できることが分かった。
|