研究課題
特定領域研究
本研究では、配列相同性が低い複数の受容体リガンド複合体が共通の受容体によって認識され三者複合体が形成された後に細胞内にシグナルを伝達できる仕組みにまず着目し、蛋白質問相互作用における多重特異性創出の分子機構の定量的解明を目指している。(1)相互作用を特異的にブロックできる抗体、ペプチドのファージディスプレイを用いた選択とその機能・構造評価ファージディスプレイを用いて複数のクローンを得、サイトカイン-受容体複合体と共通γ鎖の相互作用を特異的に阻害できる分子種の選択システムの開発を検討している。(2)相互作用各段階の熱力学的解析ならびに結晶構造解析確立してある発現・調製系を用いてサイトカイン、受容体と共通γ鎖、ならびにサイトカイン-受容体融合蛋白質を調製、得られた分子種を用いて、等温滴定型熱量測定により相互作用を解析した。各段階における実測エンタルピー値から相互作用機構を議論することができた。これらの解析結果を基に、サイトカイン-受容体相互作用における、多重特異性創出の分子機構を議論し、今後展開を予定しているシグナル伝達系での相互作用ネットワークにおける、多重特異性創出の分子機構に関する定量的解明の礎を築くことができた。
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