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DNAアプタマーによる生体ストレスマーカー分子検出系の開発

研究課題

研究課題/領域番号 18038016
研究種目

特定領域研究

配分区分補助金
審査区分 理工系
研究機関金沢大学

研究代表者

荻野 千秋  金沢大学, 自然科学研究科, 助手 (00313693)

研究分担者 清水 宣明  金沢大学, 自然計測応用研究センター, 教授 (50019634)
研究期間 (年度) 2006
研究課題ステータス 完了 (2006年度)
配分額 *注記
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
2006年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
キーワードDNAアプタマー / 8OH-dG / 原子間力顕微鏡
研究概要

8-hydroxy-2'-deoxyguanosine (8-OHdG)はDNAの構成成分である2'-deoxyguanosine (dG)が酸化されることにより生成される物質である。8-OHdGが生成するとDNA→RNAが発現する等生体に悪影響を及ぼすため生体は損傷したDNAを修復する機構をもっており、修復過程の結果、8-OHdGは正常なdGに置き換えられ、血中に排出される。8-OHdGは、比較的安定な物質であり、体内で分解されることなく、最終的に尿中に排出される。このように、尿中に存在する8-OHdGは生体内での酸化ストレスと密接に関係している。従って、尿中の8-OHdGの存在量を測定することは、生体がどの程度酸化ストレスにさらされているか、ひいては老化の程度、疾病の有無等を間接的に評価することにつながる。現在、この8-OHdGは免疫学的測定法を用いて測定することが可能である。しかしこの測定素子である抗体は熱、pHに対し不安定な性質を持ち、測定環境には制約がある。そこで本研究室では8-OHdGの測定素子として生体材料であるDNAアプタマーを用いる方法に注目した。DNAアプタマーは特定の分子と結合できる一本鎖のDNAの総称である。一般にDNAは生体内では二本鎖で存在し二重らせん構造を形成するが、一本鎖のDNAは様々な高次構造を形成することが知られており、この高次構造の様々な立体構造が分子との結合に関与していると考えられている。DNAアプタマーは、その分子の性質上、環境変化に安定であり、大量合成も容易である。これらの性質は熱、pHに不安定な抗体や酵素などのタンパク質と比較して有利である。本研究では8-OHdGを認識するDNAアプタマーの選抜とその機能評価、及びバイオセンサーのセンサ素子への応用を目的とし研究を行っている。これまでに我々は8-OHdGを認識するDNAアプタマーの選抜に成功し、その配列を特定した。そこで本研究では特定された配列について、BLACORE、蛍光偏光法及び限外ろ過の原理を用いて機能評価を行った。その結果、Sequence Qと命名した配列に8-OHdGに対して強い親和力を示すデータが得られた。またSequence Qについて8-OHdGと構造が類似したdGに対しては結合を示すデータは得られなかった。このことからSequence Qの8-OHdGに対する親和性は特異的なものであると考えられる。さらにCDスペクトル解析を用いてSequence Qの構造解析を試みたがG-カルテット構造を示すようなスペクトルは得られなかった。

報告書

(1件)
  • 2006 実績報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて 2007 2006

すべて 雑誌論文 (5件) 産業財産権 (1件)

  • [雑誌論文] Sonocatalytic degradation of methylene blue with TiO2 pellets in water2007

    • 著者名/発表者名
      N.Shimizu, C.Ogino, M.F.Dadjour, T.Murata
    • 雑誌名

      Ultarson.Sonochem. 14

      ページ: 184-190

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [雑誌論文] Continuous production of phospholipase D using immobilized recombinant Streptomyces lividans2007

    • 著者名/発表者名
      C.Ogino, M.Kanemasu, T.Kubo, T.Yoshino, A.Kondo, H.Fukuda, N.Shimizu
    • 雑誌名

      Enzyme Microb.Technol. (印刷中)

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [雑誌論文] Disinfection of Legionella pneumophilia by Ultrasonic Treatment with TiO22006

    • 著者名/発表者名
      F.D.Mahmoud, C.Ogino, S.Matsumura, N.Shimizu
    • 雑誌名

      Water Res. 40

      ページ: 1137-1142

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [雑誌論文] Enhancement of sonocatalytic cell lysis of Escherichia coli in the presence of TiO22006

    • 著者名/発表者名
      C.Ogino, M.F.Dadjour, K.Takaki, N.Shimizu
    • 雑誌名

      Biochem.Eng.J. 32

      ページ: 100-105

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [雑誌論文] ナノテクノロジーによる新規がん治療法2006

    • 著者名/発表者名
      清水宣明, 荻野千秋, 高木圭子, 山岸紗也花, 野瀬律子
    • 雑誌名

      最新医学 特集がん領域におけるドラッグデリバリーシステム(DDS) 61(6)

      ページ: 1075-1083

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [産業財産権] ドラッグデリバリーシステムに用いる複合粒子2007

    • 発明者名
      清水宣明, 荻野千秋, 黒田俊一
    • 権利者名
      金沢大, 大阪大
    • 出願年月日
      2007-02-13
    • 関連する報告書
      2006 実績報告書

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公開日: 2006-04-01   更新日: 2018-03-28  

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