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高次光増感型デンドリマーの構造制御と発光素子への応用

研究課題

研究課題/領域番号 18039015
研究種目

特定領域研究

配分区分補助金
審査区分 理工系
研究機関静岡大学

研究代表者

川井 秀記  静岡大学, 電子工学研究所, 助手 (80324341)

研究分担者 高橋 雅樹  静岡大学, 工学部, 助手 (30313935)
研究期間 (年度) 2006
研究課題ステータス 完了 (2006年度)
配分額 *注記
1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
2006年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
キーワード高分子構造・物性 / 光物性 / 光合成モデル / デンドリマー / 発光
研究概要

次世代の光通信・光配線に望まれる新規高分子レーザー発振媒体として、光増感型デンドリマーに着目し、分子内エネルギー移動によるクロモフォア(発光中心)の高効率励起及び濃度消光の抑制により、高分子薄膜中でのレーザー発振を目指している。本研究では、この光増感型デンドリマー分子の高次構造がもたらす分子内エネルギー移動及び増幅自然放出光(ASE)について検討を行った。
スピンコート法によりガラス基板上に作製したポリスチレン薄膜に、ナノ秒Nd:YAGレーザーの第三高調波(355nm)で励起を行ったところ、ペリレンとアントラセンをモル比1:8の割合で分散した系では、励起光強度を増加しても、ペリレンの発光スペクトルの半値幅は95nmで、ほとんど変化はなかった。それに対し、アントラセンを内殻に有するデンドリマーにおいては、励起光強度を増加していくと、発光スペクトルの半値幅が狭くなる(FWHM=47nm)ことが観測され、これはASEによるものであることが確認された。一方、デンドリマーの内殻にアントラセンを有しないものは、若干のアントラセンの発光が見られ、発光スペクトルの半値幅は84nmであり、ほとんど先鋭化が見られなかった。これらのことは、デンドリマー内部に有するアントラセンへのエネルギー移動を経由することにより、効率よくデンドリマーコア部のペリレンを励起することができることを示しており、エネルギー移動効率がASEに大きな影響を及ぼしていることが明らかとなった。

報告書

(1件)
  • 2006 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて 2007 2006

すべて 雑誌論文 (4件)

  • [雑誌論文] 1, 3, 8, 10-Tetrahydro-2, 9-diazadibenzo [cd, lm] perylenes : synthesis of reduced perylene bisimide analogues2007

    • 著者名/発表者名
      M.Takahashi
    • 雑誌名

      Tetrahedron Letters 48

      ページ: 357-359

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [雑誌論文] 強発光希土類錯体の創成と発光素子への応用2006

    • 著者名/発表者名
      川井秀記
    • 雑誌名

      電子情報通信学会技術研究報告信学技報IEICE Technical Report OME2005-116

      ページ: 19-12

    • NAID

      10018131993

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [雑誌論文] Construction of divergent anthracene arrays within dendritic frameworks2006

    • 著者名/発表者名
      M.Takahashi
    • 雑誌名

      Tetrahedron 62

      ページ: 3065-3074

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [雑誌論文] Evaluation of energy transfer in perylene-cored anthracene dendrimers2006

    • 著者名/発表者名
      M.Takahashi
    • 雑誌名

      Chemical Communications

      ページ: 3084-3086

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書

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公開日: 2006-04-01   更新日: 2018-03-28  

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