研究課題/領域番号 |
18040004
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研究種目 |
特定領域研究
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
理工系
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
村田 博司 大阪大学, 大学院基礎工学研究科, 助教授 (20239528)
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研究分担者 |
塩見 英久 大阪大学, 大学院基礎工学研究科, 助手 (00324822)
川西 哲也 独立行政法人情報通信研究機構, 新世代ネットワーク開発センター, 主任研究員 (40359063)
坂本 高秀 独立行政法人情報通信研究機構, 新世代ネットワーク開発センター, 研究員 (70392727)
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研究期間 (年度) |
2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
4,000千円 (直接経費: 4,000千円)
2006年度: 4,000千円 (直接経費: 4,000千円)
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キーワード | 光変調器 / 分極反転 / FSK変調 / 光ファイバー通信 / 光集積回路 / 電気光学効果 / タンタル酸リチウム |
研究概要 |
本研究は、研究代表者が提案している"分極反転構造を用いた高速電気光学変調技術"を利用して、10〜40GHz帯で動作する新しい小型高性能光FSK(Frequency-Shift Keying)変調器を開発することを目的とする。本年度は下記の研究成果を得た。 1.光FSK変調器の動作解析 分極反転構造を用いた高速光FSK変調器の動作特性の解析を行った。通常の光強度変調器に用いられるマッハツェンダー導波路干渉計ではなく、我々の研究グループが提案している3分岐導波路干渉計を用いると、簡単な駆動信号回路系で良好な光FSK変調特性が得られることを見出した。3分岐導波路干渉計の3本の光路において、同じ変調深さで、かつ、2π/3ずつ位相がずれた高周波位相変調特性を得るための、新型コプレーナ変調電極構造、および周期分極反転パターンを求めた。さらに、周期分極反転パターンにチャープをかけることにより、動作周波数帯域を大幅に拡大可能であることも明らかにした。 2.設計・試作 動作周波数を〜15GHz,動作波長を1.55μmとしてプロトタイプ光FSK変調器の設計・試作を行なった。デバイス作製のための電気光学材料としては、タンタル酸リチウム結晶を用いた。光導波路の作製にはプロトン交換拡散法を、分極反転構造の作製にはパルス電圧印加法を用いた。 3.動作実験 予備実験として、試作デバイスの電極特性、光導波特性をそれぞれ評価したところ、所期の特性を示すことを確認した。さらに、光FSK動作確認実験を行ったところ、駆動信号周波数15GHz,光波波長1.55μmにおいて、制御信号に応じたFrequency-Shift信号光波成分を観測することができた。これにより、基本光FSK変調動作の確認に成功した。
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