• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

酵素反応に対するイオン液体の効果の生物化学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 18045030
研究種目

特定領域研究

配分区分補助金
審査区分 理工系
研究機関慶應義塾大学

研究代表者

太田 博道  慶應義塾大学, 理工学部, 教授 (30152151)

研究分担者 宮本 憲二  慶應義塾大学, 理工学部, 講師 (60360111)
研究期間 (年度) 2006 – 2007
研究課題ステータス 完了 (2007年度)
配分額 *注記
4,500千円 (直接経費: 4,500千円)
2007年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
2006年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
キーワードイオン液体 / 変異酵素 / 古細菌 / エステラーゼ / アシル化反応 / エナンチオ選択性 / 酵素 / エステル交換反応 / エステーゼ
研究概要

酵素は,特異な三次元構造を有するときにのみ活性を有する。溶媒が水以外のものであれば三次元構造は徴妙に変化するので,酵素の反応性や選択性は重大な影響を受ける。我々は酵素に変異を導入すると同時に,様々なイオン液体の影響を調べてきた。イオン液体は陽イオン,負イオンからなるので,タンパク質の立体配座に与える影響は大きいと予想できる。また,変異の種類による影響を調べれば,酵素の全体的な構造を変えることなく,ピンポイントの変化を分子レベルで観察できると期待した。
酵素としては,以前に我々が好熱性古細菌から単離精製した耐熱性エステラーゼを用い,フェニルアルカノールのアシルイヒを検討した。コンピュータモデリングの結果、活性部位付近にはLeu83, Try89, Phe197, Leu198, His202, Gly274等があり,基質の置換基と相互作用すると予想できた。そこで,これらのアミノ酸残基に変異を導入し,いくつかのイオン液体中で反応性エナンチオ選択性を検討した。また,イオン液体であらかじめ処理した酵素に関しても野生型酵素の活性や選択生を検討した。
イオン液体の効果を調べるために標準溶媒としてはジイソプロピルエーテルを用いた。一般的に,イオン液体中では反応性はより大きいものの,エナンチオ選択性は劣ることが多かった。しかし, Gly271Asnは例外で、フェニルアルカノールの酪酸ビニルによるアシル化で,いくつかのイオン液体中でジイソプロピルエーテル中よりはるかに高い選択性が観察された。
さらに,あらかじめ少量のイオン液体で処理した酵素を使って,アセトン中での反応を検討した。エチルメチルイミダゾリウムBF4で処理した酵素は,エナンチオ選択性を向上させる効果があった。

報告書

(2件)
  • 2007 実績報告書
  • 2006 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2007

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] The Effects of Ionic Liguiols on the Mutant Enzymes2007

    • 著者名/発表者名
      太田 博道
    • 学会等名
      2nd Conference on lonic Liguid
    • 発表場所
      横浜
    • 年月日
      2007-08-07
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書

URL: 

公開日: 2006-04-01   更新日: 2018-03-28  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi