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日本が先行した機能性材料における技術革新

研究課題

研究課題/領域番号 18046015
研究種目

特定領域研究

配分区分補助金
審査区分 理工系
研究機関東京工業大学 (2007)
お茶の水女子大学 (2006)

研究代表者

金城 徳幸  東京工業大学, 国際高分子基礎研究センター, 特任教授 (00401604)

研究分担者 柿本 雅明  東京工業大学, 大学院・理工学研究科, 教授 (90152595)
研究期間 (年度) 2006 – 2007
研究課題ステータス 完了 (2007年度)
配分額 *注記
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2007年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
2006年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
キーワード機能性材料 / 大気汚染防止・浄化 / 環境触媒 / 酸化チタン系触媒 / 半導体実装材料 / 芳香族ポリイミド / 電子・電気材料 / トランジスター
研究概要

日本が先行した機能性材料の技術革新「半導体ポリイミド」と「排煙脱硝触媒」の開発史を紐解いた。両分野は異なっているが技術革新が成功した鍵は、研究所、工場、営業、顧客の連携や知識共有の仕掛けが組み込まれていた事、社会的ニーズが強力なテクノロジー・ドライバーであり、これと会社の経営方針とがマッチングしていたことであった。
1)半導体用ポリイミド
高分子材料開発の過程とポリイミド開発に至った技術革新の経緯、及び各社の開発競合状況を明らかにした。半導体応用製品に対する社会的ニーズが各種技術の飛躍と進化をもたらしたテクノロジー・ドライバーであり、有機材料もその技術革新の波に組み込まれた経緯を解きほぐした。ポリイミドを半導体に応用する技術革新は半導体の発展過程においてば必然性を伴っていた。その技術は実装基盤にも適用され、さらなる応用展開と機能性開発によってエレクトロニクス分野の重要材料に位置づけられる。また、半導体素子用封止材料、フォトレジスト、高解像度度露光機等、様々な分野における『技術革新の同期化』が誘起され、新たな産業の創製と半導体素子の発展による社会の大変革が起こった。
2)排煙脱硝触媒技術
日本の公害・環境問題の歴史を解きほぐし、環壕問題対策として化石燃料の燃焼排ガス中のNOxを低減させる技術が誕生した必然性を明らかにした。工業化上の問題は排ガス中に含まれるSOxによる触媒の失活であったが、その被毒作用のメカニズムを解明し、硫酸塩を形成しない酸化チタンに着目しその複合化により高活性と高信頼性の触媒開発が排煙脱硝装置のキー技術となった。日本で実用化されたこの排煙脱硝装置は、高い評価を受けて世界的に普及した。酸化チタンは脱硝触媒のみならず、光触媒として脱臭関連、水処理、汚れ防止等の新しい機能が認められた。炭酸ガスの還元固定化反応にも有効であることが判明し、地球温暖化問題の解決策の一つとして期待できることを明らかにした。

報告書

(2件)
  • 2007 実績報告書
  • 2006 実績報告書
  • 研究成果

    (8件)

すべて 2007 2006

すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (3件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 技術革新『半導体素子用ポリイミドの開発』の経緯と発展2007

    • 著者名/発表者名
      金城徳幸、柿本雅明、宮寺 博
    • 雑誌名

      化学史研究 34

      ページ: 112-113

    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] 技術革新『排煙脱硝用酸化チタン系触媒の開発』の経緯と発展2007

    • 著者名/発表者名
      宮寺 博、金城徳幸、柿本雅明
    • 雑誌名

      化学史研究 34

      ページ: 122-123

    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] 半導体素子の発展に寄与した高分子材料2007

    • 著者名/発表者名
      金城徳幸、柿本雅明、宮寺 博
    • 雑誌名

      日本の技術革新-経験蓄積と知識基盤化-第3回フォーラム報告 3

      ページ: 81-84

    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
  • [雑誌論文] 総説 WBCSD における化学セクタープロジェクトの活動について2006

    • 著者名/発表者名
      金城 徳幸
    • 雑誌名

      環境管理 Vol.42,11月号

      ページ: 1066-1072

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [学会発表] 半導体素子の発展に寄与した高分子材料2007

    • 著者名/発表者名
      金城徳幸、柿本雅明、宮寺 博
    • 学会等名
      第3回国際シンポジウム「日本の技術革新-経験蓄積と知識基盤化-」
    • 発表場所
      国立科学博物館
    • 年月日
      2007-12-15
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
  • [学会発表] 技術革新『半導体素子用ポリイミドの開発』の経緯と発展2007

    • 著者名/発表者名
      金城徳幸、柿本雅明、宮寺 博
    • 学会等名
      日本化学史学会 年会シンポジウム
    • 発表場所
      愛知県立大学
    • 年月日
      2007-06-16
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
  • [学会発表] 技術革新『排煙脱硝用酸化チタン系触媒の開発』の経緯と発展2007

    • 著者名/発表者名
      宮寺 博、金城徳幸、柿本雅明
    • 学会等名
      日本化学史学会 年会一般講演
    • 発表場所
      愛知県立大学
    • 年月日
      2007-06-16
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
  • [図書] 最新ポリイミド材料と応用技術2006

    • 著者名/発表者名
      柿本雅明 監修
    • 総ページ数
      285
    • 出版者
      (株)シーエムシー出版
    • 関連する報告書
      2006 実績報告書

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公開日: 2006-04-01   更新日: 2018-03-28  

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