研究課題/領域番号 |
18048042
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研究種目 |
特定領域研究
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
理工系
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研究機関 | 高知工科大学 |
研究代表者 |
三枝 嘉孝 高知工科大学, 総合研究所, 助教 (10367831)
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研究期間 (年度) |
2006 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
2007年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
2006年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
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キーワード | 液晶 / 非ニュートン流体 / マニピュレーション / アクチュエータ / マイクロ・ナノデバイス / μ-TAS / メカトロニクス / Lab on Chip / MEMS |
研究概要 |
液晶は、棒状分子で構成された異方性流体であり、電場方向に分子長軸を向ける性質を持つ。したがって電場印加により配向変化に伴う流動が発生する。発生した流動は、液晶中に混入された微小物体に駆動力を与える。本手法の特色は、電場を用いて構成流体分子を直接操作する点にある。そのため、マイクロ、ナノ精度の微小物体制御が期待される。現在までに、申請者は、ねじれネマティック液晶セルを使った微小物体の2次元操作法の開発に成功している。そこで、平成19年度は開発した微小物体のマイクロマニピュレーション技術をバイオ操作技術として応用するため以下の3項目の研究を行った。 (1)液晶バイオチップの設計および試作:液晶バイオチップは、観測対象となる物体を顕微鏡視野の適当な位置に操作する技術を与えたり、ハンドリングが非常に難しい微小物体の操作技術として利用できる。基板素材の選択など、移動量の多く取れる構造を検討した。また、微小物体の材質、質量の影響も調査した。 (2)バイオ分析への適用:本技術は、例えば、DNA分子を対象にさまざまな解析を行う場合、標的となる分子を捉え、解析に適した位置へ導く際に使える。本研究では、負荷としてイースト菌を封入し、搬送実験を行った。 (3)マイクロ化学分析システム(μ-TAS)への応用:高速運動や逆運動がスムーズに行えるよう印加電圧の制御装置の開発を行った。また、流路を分岐した機構を試作し搬送実験を行った。
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