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巨大トラフィックからの情報抽出手法の研究

研究課題

研究課題/領域番号 18049042
研究種目

特定領域研究

配分区分補助金
審査区分 理工系
研究機関京都大学

研究代表者

高倉 弘喜  京都大学, 学術情報メディアセンター, 助教授 (70281144)

研究期間 (年度) 2006
研究課題ステータス 完了 (2006年度)
配分額 *注記
2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
2006年度: 2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
キーワード情報可視化 / IDS / データマイニング / トラフィックデータ / ハニーポット / ゼロデイ攻撃 / センサーシステム
研究概要

まず、研究対象のデータとして、数Gbpsクラスの巨大なトラフィックデータを不正アクセス検知装置(IDS)で観測した警報を対象とした。京都大学に設置されたIDSでは、毎分200件程度の警報が出ている。ただし、このうちの99%は誤検知、あるいは、被害を生じない過去の脆弱性を狙った攻撃である。残り1%は、既知ではあるが脆弱性対応が不完全で被害を生じる可能性の疑われる攻撃、もしくは、攻撃の存在を遮蔽するため意図的に過去の攻撃を模倣した未知の攻撃である。また、大量の誤検知に埋もれてしまっているが、(D)DoS攻撃に関する警報も散発的に発せられている。本研究では、この1%の攻撃、あるいは、(D)DoS攻撃を抽出する手法を開発した。
まずは、IDSに関するマイニングアルゴリズムのベンチマークデータとして広く利用されているKDDCup99データについて調査を行い、当該データがIDSの性能評価には不向きであること、特に、41次元データ中8次元程度しか有為な情報を持たないため、巧妙化・複雑化した最近の攻撃を反映できていないことを示した。
次に、京都大学のIDSデータに対するマイニングアルゴリズムの開発を行った。前日、1週間前、1ヶ月前、3ヶ月前、6ヶ月前それぞれの警報データを全て正常データ、すなわち、誤検知として学習させクラスタリングを行なった。次に、生成されたそれぞれのクラスタを用いて、当日の警報データの判定を行った。さらに、異常データと判定された警報を、ハニーポットで検知された攻撃データと比較した。その結果、僅か十数件しかなかったが、マルウェアallapleのゼロディ攻撃が開始されたことによる警報であることが判明した。
また、マイニング結果の可視化手法も開発し、上記allapleに起因する警報を強調表示したり、誤検知に埋もれていた(D)DoS攻撃を強調表示することで、攻撃を認識しやすい可視化を実現した。

報告書

(1件)
  • 2006 実績報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて 2007 2006

すべて 雑誌論文 (5件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 機械学習によるネットワークIDSログデータの解析および可視化2007

    • 著者名/発表者名
      大庭隼人, 宋中錫, 高倉弘喜, 岡部寿男
    • 雑誌名

      信学技報(IA2006-36) 106・465

      ページ: 31-36

    • NAID

      110006201517

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [雑誌論文] ネットワーク観測から把握するサイバー攻撃とspamメールの状況2007

    • 著者名/発表者名
      高倉弘喜
    • 雑誌名

      システム技術分科会 (採録)

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [雑誌論文] A Robust Feature Normalization Scheme and an Optimized Clustering Method for Anomaly-based Intrusion Detection2007

    • 著者名/発表者名
      Jungsuk Song, Hiroki Takakura, Yasuo Okabe, Yongjin Kwon
    • 雑誌名

      Proc.12th International Conference on Database Systems for Advanced Applications

      ページ: 140-151

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [雑誌論文] ハニーポットシステム技術の動向と研究課題(招待講演)2007

    • 著者名/発表者名
      高倉弘喜
    • 雑誌名

      第3回情報通言システムセキュリティ時限研究会,電子情報通信学会 ICSS2006-19

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [雑誌論文] 未知の攻撃コードを安全に収集するための定点観測装置の構築手法2006

    • 著者名/発表者名
      大平健司, 宋中錫, 高倉弘喜, 岡部寿男
    • 雑誌名

      信学技報(IA2006-1) 106・62

      ページ: 1-6

    • NAID

      110004741031

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [図書] 情報システムのための情報技術辞典2006

    • 著者名/発表者名
      情報システムと情報技術事典編集委員会
    • 総ページ数
      1152
    • 出版者
      培風館
    • 関連する報告書
      2006 実績報告書

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公開日: 2006-04-01   更新日: 2018-03-28  

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