研究分担者 |
藤川 和利 奈良先端科学技術大学院大学, 情報科学研究科, 助教授 (30252729)
河合 栄治 奈良先端科学技術大学院大学, 情報科学研究科, 助教授 (40362842)
森島 直人 奈良先端科学技術大学院大学, 情報科学研究科, 助手 (30362841)
垣内 正年 奈良先端科学技術大学院大学, 情報科学研究科, 助手 (90379537)
和泉 順子 奈良先端科学技術大学院大学, 情報科学研究科, 助手 (40372669)
|
研究概要 |
本研究では,単機能センサや複合センサをインターネット上のノードとして接続し,それらのセンサノードを対象としたEnd-to-Endセキュリティ技術の開発を行うことを目的としている.そこで,本年度は下記の二つの課題に取り組んだ. 1.ノードのネットワークの自己組織化による相互認証機構の構築 センサノード同士が相互に通信しあうことで相手を確認し認証する機構について取り組み,ノードの位置情報及び時間に基づくPeer-to-Peer型オーバレイネットワーク構成方式の確立とそれを基盤としたノード相互の認証機構について成果をあげた.また,シミュレータを実装し,本シミュレータ上において,既存のアルゴリズムより高速に検索可能で,規模拡張性に優れたオーバレイネットワークを構築できることを確認した. 2.センサノードのステルス化技術の確立 センサノードの処理能力は非常に低いと考えられるため,不必要な通信への対応やフィルタリング等をセンサノード自身で行うことは避けるべきである.そこで,実通信に用いるアドレスと,ノードのIDであるアドレスを分離し,存在を知らないノードからはセンサノードをアクセスができないようにするステルス化技術の開発を行った.具体的には,Mobile IPv6及びNetwork Mobility技術を用い,定期的にソースアドレスを変更することによって,ノードの存在をわかりにくくすることが可能になる.
|