研究課題/領域番号 |
18049066
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研究種目 |
特定領域研究
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
理工系
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
今井 倫太 慶應義塾大学, 理工学部, 助教授 (60348828)
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研究分担者 |
安西 祐一郎 慶應義塾大学, 理工学部, 教授 (40051875)
開 一夫 東京大学, 総合文化研究科, 助教授 (30323455)
川島 英之 筑波大学, 大学院システム情報工学研究科, 講師 (90407148)
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研究期間 (年度) |
2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
5,300千円 (直接経費: 5,300千円)
2006年度: 5,300千円 (直接経費: 5,300千円)
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キーワード | センサネットワーク / コミュニケーションロボット / 推論機構 / RFIDタグ |
研究概要 |
本研究は,実世界情報による情報爆発に対処するべく,各物体の属性や関係を単位として実世界情報へアクセスするセマンティク・センサネットワークを構築した.セマンティク・センサネットワークは、実世界情報を提示するコンピュータシステムだけでなく,センサ情報も用いるロボットやインテリジェントルームも視野に入れている. 研究対象のセンサネットワークは,物体に無線センサノードが取り付けられた物である.物体とセンサの組み合わせで物体の情報が直接取得できるので,物体の情報を容易に獲得できる利点がある.このセンサネットワークを構築する際の課題は次の通りである. (a)センサデータと環境情報へのアクセス方法:ロボットに代表されるシステムは、環境情報を提示する際にアクチュエータ制御も必要なのでセンサデータと環境情報の双方を同時取得できる枠組みが必要となる. (b)物体とセンサの組み合わせへの対処:センサデータを解釈し環境情報を抽出する際にセンサデバイスと物体の取り付け関係の情報が必要となるが、取り付け関係情報の準備のコストが高い。 (c)抽象的な環境情報の取得方法:複数のアプリケーションに共有可能な環境情報を提供できる必要がある。 以上の課題に対してセマンティク・センサネットワークでは次の機能を持っている. (i)センサデータとメタデータのセットによるデータ管理:センサデータとメタデータ(物体の属性・状態等)をセットで管理し一括アクセスを可能とした。 (ii)RFIDタグを用いたクラスとインスタンスの管理:物体に取り付けられたRFIDをセンサ取り付け時に読み込ませ、物体のクラス定義から自動的にセンサデータとメタデータのセットを生成可能とした。 (iii)メタデータ上の動的な推論による環境情報の取得:論理表現の採用で一般性の高い環境記述の形式を用意した。推論による環境情報の取得も可能である。
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