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細胞膜-エンドソーム間蛋白質輸送におけるプラスマローゲンの機能解明

研究課題

研究課題/領域番号 18050029
研究種目

特定領域研究

配分区分補助金
審査区分 生物系
研究機関九州大学

研究代表者

本庄 雅則  九州大学, 大学院・システム生命科学府, 特任助教 (90372747)

研究分担者 藤木 幸夫  大学院, 理学研究院, 教授 (70261237)
研究期間 (年度) 2006 – 2007
研究課題ステータス 完了 (2007年度)
配分額 *注記
6,000千円 (直接経費: 6,000千円)
2007年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
2006年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
キーワードプラスマローゲン / 細胞内輸送 / エンドソーム / 生体膜 / GPI結合蛋白質
研究概要

エーテルリン脂質プラスマローゲンの合成はペルオキシソームで開始される。ペルオキシソームの形成不全変異細胞ではプラスマローゲンが欠損し、コレステロールやプラスマローゲンに富むラフトと相互作用するモデルGPIアンカー蛋白質は、よりエンドソームに局在した。同様の現象は新たに分離したプラスマローゲン合成不全変異細胞でも観察された。これらの変異細胞ではGPIアンカー蛋白質が局在するエンドソームにおいてアクチンの重合が観察され、かつアクチンの重合は細胞内プラスマローゲン量に依存していた。また、モデルGPIアンカー蛋白質のエンドソーム局在性は短時間のアクチンの脱重合剤処理により、速やかに解消された。従って、プラスマローゲンはエンドソームにおけるアクチン重合の制御を介してモデルGPIアンカー蛋白質のエンドソームにおける局在性を制御していることが推察された。また、プラスマローゲンは定常状態においてエンドソームや細胞膜などに存在しているが、プラスマローゲンの合成が完了する小胞体から細胞膜へのプラスマローゲンの輸送が分泌経路に非依存的で、かつ一部ATPに依存した経路によって細胞膜へ輸送されることを明らかにした。以上の成果は、プラスマローゲンの細胞内分布に基づいた機能理解へとつながる進歩であると同時に、細胞膜受容体蛋白質の細胞膜-エンドソーム間の輸送制御による機能調節の一つとしてプラスマローゲンを介した制御システムが考えられる。

報告書

(2件)
  • 2007 実績報告書
  • 2006 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2007

すべて 学会発表 (3件)

  • [学会発表] プラスマローゲン合成を担うfatty acyl-CoA redictaseの機能解析2007

    • 著者名/発表者名
      本庄雅則
    • 学会等名
      第30回日本分子生物学会年会・第80回日本生化学会大会
    • 発表場所
      横浜市
    • 年月日
      2007-12-12
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
  • [学会発表] エーテル結合型リン脂質プラスマローゲン合成不全CHO褒異細胞の分離と解析2007

    • 著者名/発表者名
      本庄雅則
    • 学会等名
      第2回臨床ストレス応答学会
    • 発表場所
      福岡市
    • 年月日
      2007-12-01
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
  • [学会発表] Isolation of plasmalogen-deficient cells2007

    • 著者名/発表者名
      本庄雅則
    • 学会等名
      第59回日本発生生物学会, 第59回日本細胞生物学会合同大会
    • 発表場所
      福岡市
    • 年月日
      2007-05-30
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書

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公開日: 2006-04-01   更新日: 2018-03-28  

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