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極性輸送の分子機構

研究課題

研究課題/領域番号 18050045
研究種目

特定領域研究

配分区分補助金
審査区分 生物系
研究機関株式会社三菱化学生命科学研究所

研究代表者

後藤 聡  株式会社三菱化学生命科学研究所, 研究部門・糖鎖制御学グループ, 主任研究員 (60280575)

研究分担者 阿部 人 (阿部 将人)  株式会社三菱化学生命科学研究所, 研究部門・糖鎖制御学グループ, 特別研究員 (90399692)
研究期間 (年度) 2006 – 2007
研究課題ステータス 完了 (2007年度)
配分額 *注記
6,600千円 (直接経費: 6,600千円)
2007年度: 3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2006年度: 3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
キーワード小胞輸送 / ゴルジ体 / 細胞極性 / 糖鎖 / RNAi / 発生 / ショウジョウバエ / 細胞接着因子
研究概要

発生の過程で組織がダイナミックな形態形成運動を行う場合,それに伴って様々な膜蛋白質の局在もダイナミックに変化する。しかし,そのような膜蛋白質の移動を制御するメカニズムはよくわかっていない。私達は,様々な膜蛋白質がダイナミックに輸送されるショウジョウバエの翅形成過程に着目し,その分子メカニズムを解析している。特に,apical側の接着構造の形成に関わるE-cadherinやplanar cell polarityの形成に関わるFlamingo,そして,basal側の接着構造の形成に関わるIntegrinに着目し,様々な小胞輸送関連分子をスクリーニングしたところ,PI3Kinase classIIIと,それによって生成されるPI(3)Pに結合するFYVEdomainを持つ遺伝子が同定された。まず,PI3KinaseのノックダウンでE-cadherin,Flamingo,Integrinの局在を調べたところ,細胞内に異常な蓄積が観察された。ところが,FYVEdomainをもつRbsn-5のノックダウンでは,Integrinの局在に異常は観察できたが,E-cadherinとFlamingoの局在には異常は観察できなかった。この結果は,PI3Kinaseは膜蛋白質一般の輸送に関与しているが,その下流のFYVEdomainをもつ遺伝子において,輸送の選択性が制御されていることを示唆している。さらに,Rbsn-5の機能を解析するために,細胞内の輸送コンパートメントについて調べたところ,興味深いことに,Rbsn-5が局在するbasal側のエンドソームはapical側のエンドソームと比較して著しく大きいことがわかった。また,そのbasal側のエンドソームの形成にRbsn-5が必要であることもわかった。以上の結果より,極性細胞において,apical側とbasal側ではエンドソームが異なることによって,違う制御が可能になっており,それに関わる分子のひとつがRbsn-5であることがわかった。

報告書

(2件)
  • 2007 実績報告書
  • 2006 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて 2007 2006

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (3件)

  • [雑誌論文] Regulation of glycosylation by Golgi units.2006

    • 著者名/発表者名
      Goto, S.
    • 雑誌名

      Trends in Glycoscience and Glycotechnology 18

      ページ: 377-382

    • NAID

      10018515970

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [学会発表] フォスファチジルイノシトール3リン酸(PI(3)P)による細胞接着・細胞極性の制御2007

    • 著者名/発表者名
      阿部 将人、富永 由香、田中 翼、中村 輝、高橋 邦明、上田 龍、後藤 聡
    • 学会等名
      BMB2007
    • 発表場所
      横浜
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
  • [学会発表] Selective intracellular transports in Drosophila2007

    • 著者名/発表者名
      S.Goto, M.Abe, T.Tanaka, Y.Tominaga, A.Nakamura
    • 学会等名
      Joint meeting of the Japanese society ofdevelopmental biologists & the Japan societyfor cell biology, mini・symposium
    • 発表場所
      福岡
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
  • [学会発表] キイロショウジョウバエにおける脱ユビキチン化酵素UBPYの機能解析2007

    • 著者名/発表者名
      向井 明子、粟野 若江、駒田 雅之、後藤 聡
    • 学会等名
      BMB2007
    • 発表場所
      横浜
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書

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公開日: 2006-04-01   更新日: 2018-03-28  

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