• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

新規遺伝子群による生殖細胞発生の制御機構

研究課題

研究課題/領域番号 18051013
研究種目

特定領域研究

配分区分補助金
審査区分 生物系
研究機関熊本大学

研究代表者

西中村 隆一  熊本大学, 発生医学研究センター, 教授 (70291309)

研究期間 (年度) 2006 – 2007
研究課題ステータス 完了 (2007年度)
配分額 *注記
7,200千円 (直接経費: 7,200千円)
2007年度: 3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2006年度: 3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
キーワード生殖細胞 / 発生
研究概要

本計画は我々が単離した2つの遺伝子による生殖細胞発生機構の解明を目的とした。我々はアフリカツメガエルの未分化細胞集団であるアニマルキャップを利用して遺伝子探索を行い、Sall1というzincフィンガー蛋白が腎臓発生に必須であることを示した。さらにそのファミリーであるSall4のノックアウトマウスは子宮着床直後に死亡し、Sall4が予想外にES細胞の増殖に必須であることを明らかにした。興味深いことにSall4はE11.5の始原生殖細胞、E13.5の生殖腺、成体の精巣にも強く発現している。よって生殖細胞特異的Sall4ノックアウトマウスを作製した。Sox2 Creによってエピブラスト特異的にSall4を欠失させると、通常のノックアウトより症状が軽症化されるものの、E8.5においてallantoisやsomiteの形成不全等の顕著な形態異常が観察され、さらに内胚葉組織に移動した始原生殖細胞が認められなかった。TNAP Creによってより後期に生殖細胞でSall4を欠失させた場合、生殖腺に到達する生殖細胞が著明に減少し、移動期にも既に異常が認められた。よってSall4は生殖細胞の移動に必須であることが明らかになった。これに対してエピブラストから生殖細胞への運命決定自体には関与しない結果を得た。Sall4がHDAC複合体等と結合して、ヒストンのエピジェネティックな制御に関わる可能性を検討中である。もう一つの新規遺伝子であるDullardもカエルを利用して単離されたが、ノックアウトマウスではE7.5において始原生殖細胞の顕著な減少が認められた。BMP4欠失マウスが同様の症状を呈するため、BMP4シグナルとの遺伝学的相関を検討している。

報告書

(2件)
  • 2007 実績報告書
  • 2006 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2007 2006

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] The murine homolog of Sall4, a causative gene in Okihiro syndrome, is essential for embryonic stem cell proliferation, and cooperates with Sall1 in anorectal, heart, brain and kidney development.2006

    • 著者名/発表者名
      Sakaki-Yumoto M, Kobayashi C, Sato A, Fujimura S, Matsumoto Y, Takasato M, Kodama T, Aburatani H, Asashima M, Yoshida N, Nishinakamura R
    • 雑誌名

      Development 133(15)

      ページ: 3005-3013

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [学会発表] マウス生殖細胞発生におけるSall4遺伝子の分子機構の解析2007

    • 著者名/発表者名
      山口泰華
    • 学会等名
      第30回日本分子生物学会/第80回日本生化学会合同大会
    • 発表場所
      横浜
    • 年月日
      2007-12-12
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
  • [学会発表] マウス生殖細胞形成・分化におけるSall4遺伝子の分子機構の解析2007

    • 著者名/発表者名
      山口泰華
    • 学会等名
      第40回日本発生生物学会
    • 発表場所
      福岡
    • 年月日
      2007-05-28
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書

URL: 

公開日: 2006-04-01   更新日: 2018-03-28  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi