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メタボリックシンドローム発症における脂肪細胞特異的な体内時計機能の破綻

研究課題

研究課題/領域番号 18052018
研究種目

特定領域研究

配分区分補助金
審査区分 生物系
研究機関日本大学

研究代表者

榛葉 繁紀  日本大学, 薬学部, 准教授 (20287668)

研究期間 (年度) 2006 – 2007
研究課題ステータス 完了 (2007年度)
配分額 *注記
9,100千円 (直接経費: 9,100千円)
2007年度: 4,600千円 (直接経費: 4,600千円)
2006年度: 4,500千円 (直接経費: 4,500千円)
キーワード脂肪細胞 / 体内時計 / BMAL1
研究概要

近年、生活リズムの乱れが、肥満やメタボリックシンドロームのリスクファクターであることが疫学調査より明らかとなってきた。我々は、サーカディアンリズムのマスターレギュレーターである転写因子Brain and Muscle Arnt like protein1(BMAL1)が脂肪細胞の機能を調節することを報告した(Shimba et al PNAS 2005)。また、メタボリックシンドローム患者の脂肪組織においてBMAL1機能の異常が報告されており、さらにはSNP解析によりBMAL1機能不全と糖尿病ならびに高血圧発症との関係が疑われている。これらの結果は、BMAL1が代謝調節に積極的に関与していること、さらにはその機能異常がメタボリックシンドローム発症へと通ずることを示唆している。そこで本研究ではBMAL1機能の異常とメタボリックシンドローム発症との関係を明らかとすることを目的として、BMAL1ノックアウト(KO)マウスの解析を行った。
雄性C57B1/6JマウスならびにBMAL1 KOマウスを通常あるいは高脂肪食下において5週間飼育した。常法に従い、インスリン感受性、耐糖能ならびに血液生化学検査を行った。遺伝子発現の変化はGeneChipを用いて解析した。
通常餌飼育下においてBMAL1 KOマウスは野生型マウスに比較して低体重の傾向を示したが、高脂肪食給餌により野生型マウス以上に著しい体重の増加を示した。またそれに伴い脂肪肝、高コレステロール血症ならびに顕著な皮脂の分泌を示した。またBMAL1 KOマウスの耐糖能は、通常ならびに高脂肪食飼育下のいずれにおいても低下を示した。また各組織における遺伝子発現の変化はこれら表現系を支持するものであった。以上の結果よりBMAL1の機能異常が、メタボリックシンドローム発症へのリスクファクターとなることが示唆された。

報告書

(2件)
  • 2007 実績報告書
  • 2006 実績報告書
  • 研究成果

    (14件)

すべて 2008 2007 2006

すべて 雑誌論文 (8件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (6件)

  • [雑誌論文] Characterization of the Molecular Clock in Mouse Peritoneal Macrophages.2007

    • 著者名/発表者名
      Hayashi, Mitsuaki
    • 雑誌名

      Biol. Pharm. Bull 29

      ページ: 49-54

    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] 時計遺伝子による脂肪細胞機能の調節2007

    • 著者名/発表者名
      榛葉繁紀
    • 雑誌名

      血管医学(メディカルレビユー社) 8

      ページ: 41-47

    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
  • [雑誌論文] Characterization of the Molecular Clock in Mouse Peritoneal Macrophages2007

    • 著者名/発表者名
      Hayashi, M., Shimba, S., Tezuka, M.
    • 雑誌名

      Biol. Pharm. Bull. 30(印刷中)

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [雑誌論文] 脂肪組織における時計遺伝子と肥満2006

    • 著者名/発表者名
      榛葉繁紀
    • 雑誌名

      内分泌・糖尿病科 22

      ページ: 669-674

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [雑誌論文] 体内時計調節因子(時計遺伝子)と肥満2006

    • 著者名/発表者名
      榛葉繁紀
    • 雑誌名

      日本臨床 64

      ページ: 1955-1962

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [雑誌論文] 脂肪細胞における体内時計の機能とその疾病への関与2006

    • 著者名/発表者名
      榛葉繁紀
    • 雑誌名

      日本時間生物学会誌 12

      ページ: 20-24

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [雑誌論文] 体内時計から観た脂肪細胞2006

    • 著者名/発表者名
      榛葉繁紀
    • 雑誌名

      ファルマシア 42

      ページ: 553-556

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [雑誌論文] 時計タンパク質による脂肪細胞分化調節2006

    • 著者名/発表者名
      榛葉繁紀
    • 雑誌名

      実験医学 3

      ページ: 467-471

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [学会発表] 時計遺伝子Bmal1欠損によるメタボッリクシンドローム発症メカニズムの解析2008

    • 著者名/発表者名
      小川智弘, 榛葉 繁紀, 他
    • 学会等名
      日本薬学会第128年会
    • 発表場所
      横浜
    • 年月日
      2008-03-28
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
  • [学会発表] サーカディアンリズム破壊によるメタボリックシンドローム発症とそのメカニズム2008

    • 著者名/発表者名
      榛葉繁紀
    • 学会等名
      日本薬学会第128年会
    • 発表場所
      横浜
    • 年月日
      2008-03-26
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
  • [学会発表] 脂肪細胞における遺伝子発現のサーカディアンリズムへの食事の影響2007

    • 著者名/発表者名
      小川智弘, 榛葉 繁紀, 他
    • 学会等名
      第30回日本分子生物学会年会
    • 発表場所
      横浜
    • 年月日
      2007-12-12
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
  • [学会発表] 脂肪細胞におけるサーカディアンリズムへの食事の影響2007

    • 著者名/発表者名
      小川智弘, 榛葉 繁紀, 他
    • 学会等名
      第14階日本時間生物学会学術大会
    • 発表場所
      東京
    • 年月日
      2007-11-07
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
  • [学会発表] 脂肪細胞における遺伝子発現のサーカディアンへの食事の影響2007

    • 著者名/発表者名
      小川智弘, 榛葉 繁紀, 他
    • 学会等名
      第12回アディポサイエンス研究会シンポジウム
    • 発表場所
      大阪
    • 年月日
      2007-08-18
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
  • [学会発表] マクロファージ機能ならびに脂肪細胞とのクロストークにおけるBMAL1の役割2007

    • 著者名/発表者名
      榛葉繁紀
    • 学会等名
      第12回アディポサイエンス研究会シンポジウム
    • 発表場所
      大阪
    • 年月日
      2007-08-18
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書

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公開日: 2006-04-01   更新日: 2018-03-28  

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