研究課題/領域番号 |
18053011
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研究種目 |
特定領域研究
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
生物系
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
尾崎 紀夫 名古屋大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (40281480)
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研究分担者 |
吉田 契造 名古屋大学, 医学部・附属病院, 講師 (60323151)
澤田 誠 名古屋大学, 環境医学研究所, 教授 (10187297)
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研究期間 (年度) |
2006 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
6,100千円 (直接経費: 6,100千円)
2007年度: 3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
2006年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
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キーワード | 統合失調症 / 双極性障害 / 覚醒剤使用障害 / アストロサイト / オリゴデンドロサイト / ゲノム |
研究概要 |
統合失調症の病態にはシナプス連絡の障害が関与しており、その結果として認知機能障害が生じると考えられる。実際、シナプス連絡形成で中心的働きを果たすミエリン関連タンパクの異常が、統合失調症死後脳による網羅的発現解析で確認されている。さらに、白質病変の描出に優れるMRIのDTI画像所見でも統合失調症のミエリン異常が示唆されている。そこで、本年度はミエリン関連タンパク遺伝子である、SOX10,MOG, TF(transferring), CNP, OLIG2, ERBB3を候補遺伝子とし、統合失調症との関連解析を大規模ゲノムサンプル(患者768名および健常対照者768名)によって、倫理的配慮のもと実行した。その結果、SOX10のイントロン領域に存在するSNP、およびMOGの3'UTR領域に存在するVNTR多型と統合失調症との間に強い関連が見られた。TF、CNP、OLIG2、ERBB3の各遺伝子と統合失調症には関連は見られなかった。また、これまでCaucasianで強い関連が示唆されているCNPとOLIG2に関しては遺伝子-遺伝子相互作用を考慮した解析も実行したが、統合失調症との関連は見られなかった。今回の大規模遺伝子関連研究により日本人統合失調症患者の病態生理には欧米人種とは異なるミエリン関連タンパク遺伝子が関与していることが示唆された。現在、関連の見られた遺伝子多型の生理学的意義について、MRIによるDTIおよび認知機能を表現型として検討を行っている。
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