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グリア細胞系譜の多様性の解析-回路網に特異的なグリア細胞サブクラスは存在するか

研究課題

研究課題/領域番号 18053018
研究種目

特定領域研究

配分区分補助金
審査区分 生物系
研究機関熊本大学

研究代表者

鹿川 哲史  熊本大学, 発生医学研究センター, 准教授 (50270484)

研究期間 (年度) 2006 – 2007
研究課題ステータス 完了 (2007年度)
配分額 *注記
5,400千円 (直接経費: 5,400千円)
2007年度: 2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
2006年度: 2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
キーワード神経科学 / 神経発生 / 細胞分化 / アストロサイト / 神経上皮細胞 / ニューロン / GSK3β / 細胞分裂 / FGF2 / βカテニン
研究概要

グリア細胞は多機能であり、様々に特殊化した細胞集団の総称である。グリア細胞に、それぞれ機能に対応したサブクラス細胞系譜が存在するのか、また、それぞれのサブクラス細胞系譜がいつどの様なメカニズムで分岐するのかは明らかにされていない。ニューロンとグリア細胞の共通の前駆細胞である神経上皮細胞が細胞外来性因子によって様々に領域化されていることから、私は「グリア細胞は由来領域によって機能の違いがあるのではないか」と仮説を立て研究を進めた。これまでに、FGF2が神経上皮細胞の領域特異的性質の獲得に働くことを報告した。このFGF2は神経発生初期には神経上皮細胞の増殖と未分化性維持に働いてニューロンの数を調節しつつ、後期脳の領域形成に影響して各領域から産生されるグリア細胞の種類と数を調節していることがわかった。この機構は、ニューロンーグリアの細胞間相互作用の実現するために重要なニューロンとグリアの細胞数の割合を調節するメカニズムの一端として捉えられ意義深い。これらのin vitro実験に平行して、in vivoで各領域由来アストロサイトの性質の違いを解析するためにGFAP遺伝子座に【loxP-nlacZ-loxP-GAP43EGFP】をノックインしたGFAP/Creレポーターマウスの作製に取り組み、1700余りのESクローンのスクリーニングを経て目的のマウスを得ることが出来た。Emx1-Creマウスと交配し、大脳皮質領域由来アストロサイトを特異的にGFP標識することに成功した。今後、由来領域の異なるアストロサイトの性質を調べるために有用なレポーターマウスが得られた。

報告書

(2件)
  • 2007 実績報告書
  • 2006 実績報告書
  • 研究成果

    (7件)

すべて 2007 2006 その他

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (4件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] Potentiation of astrogliogenesis by STAT3-mediated activation of bone morphogenetic protein-Smad signaling in neural stem cells2007

    • 著者名/発表者名
      Shinji Fukuda, et. al.
    • 雑誌名

      Mol Cell Biol 27

      ページ: 4931-4937

    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] Involvement of the Olig2 transcription factor in cholinergic neuron development of the basal forebrain.2006

    • 著者名/発表者名
      Miki Furusho, et al.
    • 雑誌名

      Developmental Biology 293・2

      ページ: 348-357

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [学会発表] 神経上皮細胞の分裂と分化のシグナル連鎖2007

    • 著者名/発表者名
      鹿川哲史, 他
    • 学会等名
      第12回グリア研究会
    • 発表場所
      愛知、名古屋大学
    • 年月日
      2007-11-17
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
  • [学会発表] 細胞周期調節因子cyclin D1によるアストロサイト分化阻害2007

    • 著者名/発表者名
      備前典久, 他
    • 学会等名
      第12回グリア研究会
    • 発表場所
      愛知、名古屋大学
    • 年月日
      2007-11-17
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
  • [学会発表] Wnt3aシグナリングによる海馬前駆細胞の細胞周期調節2007

    • 著者名/発表者名
      鹿川哲史, 他
    • 学会等名
      Neuro2007
    • 発表場所
      神奈川、パシフィコ横浜
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
  • [学会発表] 神経前駆細胞の分裂と分化のシグナル連鎖2007

    • 著者名/発表者名
      清水健史, 他
    • 学会等名
      Neuro2007
    • 発表場所
      神奈川、パシフィコ横浜
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
  • [備考]

    • URL

      http://www.imeg.kumamoto-u.ac.jp/divisions/cell_fate_modulation/

    • 関連する報告書
      2007 実績報告書

URL: 

公開日: 2006-04-01   更新日: 2018-03-28  

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