研究課題/領域番号 |
18055035
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研究種目 |
特定領域研究
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
生物系
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研究機関 | 東京大学 (2007) 基礎生物学研究所 (2006) |
研究代表者 |
越田 澄人 東京大学, 大学院・理学系研究科, 准教授 (40342638)
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研究期間 (年度) |
2006 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 6,500千円)
2007年度: 3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2006年度: 3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
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キーワード | 発現制御 / 発生・分化 / 遺伝学 / 遺伝子 / シグナル伝達 |
研究概要 |
細胞は、環境からのシグナルを受け取ってゲノムに保存された遺伝子情報を選別し、発現制御することで様々な機能を果たしている。発現制御は、シグナルの種類だけではなく、それを受け取る細胞の「応答性」にも依存している。従って遺伝情報の読み出し制御機構を理解する上では、細胞の応答性を司る分子機構を明らかにすることが極めて重要であるが、未だ不明である。本研究では、シグナルに対する応答性に異常を示す様々なゼブラフィッシュ突然変異体の単離・解析を行い、遺伝情報の読み出し制御に関与する分子機構の解明を目的としている。 我々は既に単離していたDelta/Notchシグナル応答性異常ゼブラフィッシュ突然変異体kt641の原因遺伝子の同定を行い、胚発生過程で普遍的に存在する核タンパク質Rtf1であることを明らかにした。Rtf1は酵母からヒトまで保存されているPaf1複合体の構成因子であり、RNAポリメラーゼIIによる転写への関与が示唆されていたが、脊椎動物の発生過程での機能については未解明のままであった。ゼブラフィッシュ胚発生過程において、Rtf1やその他のPaf1複合体構成因子をノックダウンした機能阻害胚やNotchシグナル変異体(mib)との二重変異体の表現型を解析することでPaf1複合体の機能について検討したところ、Notchによって制御される遺伝子を含む一部の遺伝子群の発現に比較的大きな影響を及ぼしているということが明らかになった。
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