研究課題/領域番号 |
18055039
|
研究種目 |
特定領域研究
|
配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
生物系
|
研究機関 | 株式会社三菱化学生命科学研究所 |
研究代表者 |
竹内 隆 株式会社三菱化学生命科学研究所, 研究部門・組織再生グループ, 主任研究員 (70197268)
|
研究期間 (年度) |
2006 – 2007
|
研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
|
配分額 *注記 |
7,100千円 (直接経費: 7,100千円)
2007年度: 3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2006年度: 3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
|
キーワード | 発生・分化 / 転写制御 / クロマチン制御 / シグナル伝達 / 心筋細胞 / 形態形成 / 細胞増殖 / 分子遺伝学 |
研究概要 |
1.Jmj複合体によるヒストン修飾とサイクリンD1遺伝子の転写抑制機構 昨年度までの成果により想定している"JmjはヒストンH3K9のメチル化酵素、G9aとGLPと複合体を構成し、サイクリンD1遺伝子プロモーターのヒストンH3K9のメチル化することにより同遺伝子の転写を抑制する"というモデルを詳細に検定し、以下の結果を得た。(1)マウス胚を用いてJmjがG9a, GLPと複合体を形成することをすべて内在性蛋白質で示した。これまでは発現量の問題や適切な抗体がなく、この結果を得ることができなかった。(2)同じくマウス胚を用いてサイクリンD1遺伝子プロモーターにG9a, GLPが結合していることとヒストンH3K9がメチル化されていること確認した。(3)G9aおよびGLP心筋細胞特異的ノックアウト(KO)マウスのそれぞれの心臓発生には大きな異常はないが、両者を欠損すると胎生致死となった。現在、このマウスでのサイクリンD1発現や増殖活性について検討中である。 2.G9a心筋細胞特異的KOマウスの心臓機能と遺伝子発現の異常 上述したようにG9a心筋細胞特異的KOマウスの心臓発生には大きな異常はないが、成体での心機能や遺伝子発現については不明であった。今回、心機能、形態、網羅的遺伝子発現プロフィールを解析したところ、心肥大、心筋核形態異常、不整脈の所見が得られた。さらに、本来心臓では発現しない遺伝子が多数発現していた。このことから、G9aが成体において遺伝子のサイレンシングに働くこと、また、その異常が心肥大等の機能異常の原因になっていることが示唆された。
|