研究課題/領域番号 |
18057019
|
研究種目 |
特定領域研究
|
配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
生物系
|
研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
斎藤 祐見子 (斎藤 裕見子) 広島大学, 大学院・総合科学研究科, 教授 (00215568)
|
研究分担者 |
宮本 真由美 広島大学, 大学院・総合科学研究科, 研究員 (10457278)
|
研究期間 (年度) |
2006 – 2007
|
研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
|
配分額 *注記 |
5,700千円 (直接経費: 5,700千円)
2007年度: 2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
2006年度: 2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
|
キーワード | 摂食 / うつ不安 / 膜受容体 / G蛋白質 / 情報伝達 / 受容体 / 不安 |
研究概要 |
メニン凝集ホルモン(MCH)は摂食・うつ不安に深く関係する神経ペプチドであり、その受容体は脳に豊富に発現するG蛋白質共役型受容体(GPCR)のMCH1RとMCH2Rである。HEK293T細胞を活用した受容体高発現系を用いてそのGサイクルを調節する因子の解析を進め、以下の知見を得た。 (1)様々なRGSのうちRGS8とそのスプライシングフォームであるRGS8Sのみが用量依存性にMCG1Rによるシグナルを著しく阻害する。 (2)MCH2Rによるシグナルも同程度に阻害する。 (3)その阻害程度は大きく、EC50値(細胞内カルシウム濃度)は20倍上昇する。百日咳毒素の実験からGiよりもGqを経るシグナルに対して阻害効果が大きい。 (4)MCG1RとRGS8は細胞膜においてその局在が一致する。 (5)RGS8とMCH1Rの相互作用は選択的かつ直接的である。 (6)RGS8のN末端(1-9)アミノ酸残基とMCH1R細胞内第3ループが相互作用し、機能阻害に関与する。本成果は、摂食関与受容体のGサイクル制御機構を通じてRGS8の生理的重要性を世界で初めて示唆する内容である。今後の抗肥満薬における創薬創出に貢献することが期待される。
|