研究課題/領域番号 |
18060005
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研究種目 |
特定領域研究
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
生物系
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
塩見 健輔 筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 講師 (00311598)
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研究分担者 |
桝 正幸 筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 教授 (20243032)
桝 和子 筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 講師 (50344883)
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研究期間 (年度) |
2006 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
4,600千円 (直接経費: 4,600千円)
2007年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
2006年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
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キーワード | ゼブラフィッシュ / スルファターゼ / 細胞間シグナリング |
研究概要 |
プロテオグリカンは、増殖因子のコレセプターとしてシグナル伝達に必要であり、その機能により細胞外シグナルの働きに多様性がもたらされていることが示されてきた。このプロテオグリカンの機能を担っている分子構造の一つが、ヘパラン硫酸(HS)である。HSの作用は、HS糖鎖中に存在する硫酸基と細胞外のシグナル分子等の相互作用を介して発揮される。我々が単離したSulfataseFP(SulfFP)は、細胞外に存在し、エンドスルファターゼ活性を持つ。従ってSulfFPは、ヘパラン硫酸の硫酸化パターンを修飾することにより紬胞外環境を変化させ、細胞外シグナルの調節因子として働くと考えられる。しかしながら、SulfFPの生体内での機能は不明な点が多い。そこで、本研究では、実験生物学的解析が容易なゼブラフィッシュを用いて、SulfFPの過剰発現実験や機能阻害実験を行い、SulfFPの生理的な機能を解明することを目指した。現在までに、ゼブラフィッシュには3つのSulfataseFPが存在し、それぞれ異なる発現パターンを示す事、SulfFP1、SulfFP2は、エンドスルファターゼ活性を持つ事を明らかにした。またモルフォリノアンチセンスオリゴヌクレオチド(MO)によるSulfFPの機能阻害実験を行い、SulfFP3ノックダウン胚では、"curly tail down"と呼ばれる、胚の体軸が腹側方向へ屈曲する表現型が観察された。また一部の神経軸索の走行異常が起きる事が判明した。体軸の屈曲は、腹側正中構造を作るシグナル経路の異常と考えられ、現在、これらの表現型が生じるメカニズムとSulfFPの機能について解析を行っている。
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